川の光日記

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東京タワーをさらに研究

tower2-01

東京タワーへの遠足の翌日、暴風雨が吹き荒れて一日家に閉じ込められた私は、
書庫から中沢新一の『アースダイバー』を探し出してきた。
2005年に刊行されたこの本には、たしか東京タワーのことが書かれていたのではなかったか。



読み返してみて驚いた。本書では丸ごと一章が東京タワーに捧げられているだけでなく、
塔のロケーションがもつ意味について、目からウロコが落ちるような分析がなされていた。

中沢氏によると、現在、東京タワーが建っている場所は、縄文時代には海原に突き出した大きな半島だった。
芝の半島は東京でも有数の聖なる「ミサキ」で、「死霊の世界とのコンタクト地帯」として、
古来より数多くの墓地が作られてきたという。
そんな特別な場所に建設された東京タワーは、「天界」と「地上界」をつなぐ“垂直の橋”として機能しているのだ。

展望台へのエレベーターに乗りながら、著者はこんな感慨を抱く。

「芝公園の前方後円墳を包む森を起点にして、まるで死霊の王国のエネルギーが渦を巻くようにして、
東京タワーに蔦の葉がからむように巻きついてくるのが感じられる。
そこから吹き上げてくる霊気に巻き上げられるようにして、エレベーターは静かに上昇していくのだ。」

ううむ、東京タワーがそれほど強い磁力をもつ「タナトスの塔」だったとは。
夫と私はほとんどその気配を察知しないまま、嬉々として展望台に上ってまた降りてきてしまった。
タワーの周辺に、お寺や墓地がやたらと多いことには気が付いていたのだが…。

映画で初めて東京タワーを破壊した怪獣はモスラだが、中沢氏によると、
モスラは「自分自身のおこなう死と再生の秘儀にふさわしい場所」としてこの塔を選び、
二つにへし折って繭をつくり、羽化して飛び立ったのだそうだ。
「糸をひっかけやすくて便利」といった散文的な理由ではなかったのである。

それで思い出したのだが、私の記憶に残る最初の東京タワーの映像は、6歳か7歳のとき、
父の仕事の関係で滞在していたパリで見た『三大怪獣 地上最大の決戦』(1964)のワンシーンだ。
三本の首をもつ怪獣キングギドラが「ピラピラピラ」という宇宙音とともに光線を吐き
東京タワーをあれよあれよという間に破壊してしまう。

tower2-02

私はこの映画を、シャイヨー宮にあった旧シネマテークで見た。
5歳のとき家族とパリにやってきて、カルチャーショックでそれ以前の日本の記憶が吹っ飛んでしまっていたため、
奇妙な巨大怪獣たちが東京上空を飛び回ってモニュメントを破壊しまくる映像は、子供心に深い印象を残した。
「日本って、なんだか凄いところだ…」と私は思い、軽い戦慄を覚えたのだった。

ともあれ、これほど凄まじい霊気が渦巻く場所を集合地に選んでしまった『川の光2』の動物たちを
いったいどんなドラマが待ち受けているのか。ちょっと心配になってきた…。


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  1. 2012/04/04(水) 23:50:23|
  2. 川の光
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

光と影

以前仮面ライダーに夕日に映る東京タワーが出てきたときは、光と影の手法を使って神秘的な東京タワーが見れました、東京タワーはいろんな顔をもっていますね、チッチたちが無事に再開できますように願います。
  1. 2012/04/05(木) 02:00:09 |
  2. URL |
  3. グレン大好き #-
  4. [ 編集 ]

Re: 光と影

最近すっかり東京タワー通になってしまった私ですが
仮面ライダーにも出てきたとは知りませんでした…
  1. 2012/04/05(木) 23:35:22 |
  2. URL |
  3. IZUMI #-
  4. [ 編集 ]

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