上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- --/--/--(--) --:--:--|
- スポンサー広告
-
-

この半年、わたしたちがどう過ごしていたのかというと、基本的には相も変わらず、
夫婦と犬一匹で吉祥寺と軽井沢を往復する静かな日々。
とはいえ思い返せば、それなりにいろいろな出来事があった。
最大の事件は、タミーが放射線治療の後遺症で白内障になってしまい、5月に手術を受けたこと。
一時は両眼が白く濁り、ほとんど視力が失われて、散歩にも出たがらずにしょんぼりしていたのだが、
手術したその日から視界がクリアになったらしく、急に元気を取り戻したのには驚いた。
4日間の入院と3週間のエリザベスカラー生活で大変な思いをしたけれど、
タミーは再び大好きなボールの空中キャッチができるようになった。
鼻腔腫瘍が再発する気配もいまのところなし。動物の先端医療には感謝しても感謝しきれない。
3月で60歳を迎え映画がシニア料金になった夫は、なにしろ「心にひとりの少年が棲んでいる」男なので(苦笑)
誕生日の前後に「還暦」「還暦」といわれるたびに拒否反応を示していたが、
タミーの入院騒ぎのなか、50代のすべてを捧げた大著『明治の表象空間』(新潮社)を上梓。
おかげさまで主要新聞各紙をはじめ多くのメディアに書評が掲載され、評判は上々のよう。
『川の光』シリーズの著者が書いたとは思えない硬い内容のずっしりと重い人文書ではありますが、
書店で手に取っていただけると喜びますのでぜひ。
4月からは『新潮』で「名誉と恍惚」と題された長編小説の連載も始まった。
1937年の上海を舞台に、多様な国籍と立場の男女が愛欲と陰謀の渦に巻き込まれる濃密な世界が展開中。
私も「ヘアスタイルの“ボブ”について調べよ」とか「1930年代の上海の公衆電話事情はどうなっていたのか」
などリサーチのリクエストを受けて、時々ネット情報魔の立場で協力しております。
同じく4月には、NHKラジオ第1で夫がMCをつとめるラジオ番組「
ミュージック・イン・ブック」がレギュラー化した。
これまでに川上弘美さん、堀江敏幸さん、綿谷りささん、平野啓一郎さん、片岡義男さんなどのゲストが登場。
10月は穂村弘さんがゲストらしいので楽しみ!
毎週水曜、夜9時30分から。「こんばんは、作家の松浦寿輝です…」の名調子、どうか聞いてやってください。
夫がこんなにも華々しく活躍しているというのに、情けないことに自分に関しては、
軽井沢の庭で恐ろしい勢いで繁殖しはじめた雑草との闘いに、ひたすら明け暮れた記憶しかない。
昨年の秋に植え付けた植物の苗が、マイナス20度&大雪の冬を越せずに、
一部を除いて絶滅してしまったのもほんとうにショックだった。
ガーデニングの基礎を勉強し、もう少しましな庭にするのがささやかな来年の目標。
追分に別荘があるY子さんが、来年の春に桑の木を分けてくださることになっているし…
それにしても、軽井沢のあの狭い家で、タミーと猫たちは同居できるのだろうか。
それがいまから心配でならない。
スポンサーサイト
- 2014/09/28(日) 12:26:56|
- 日記
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
ブログ再開、本当に嬉しいです。
子猫たちにつきましても本当にありがとうございます。
- 2014/09/28(日) 16:50:09 |
- URL |
- かつらこ #-
- [ 編集 ]
タミーちゃん、手術をなさっていたのですか。大変でしたね。
でも、良くなってよかった。子猫ちゃんたちにも、お姉さんぶりを発揮してましたね。平和な風景を見て、私もほっとしています。すみません、私も実家の両親が相次いで入院したりして、先生のご本、まだ購入していません。落ち着きましたら、必ず購入し、拝読させていただきます!ラジオのことも全く知らず・・・。水曜日ですね。楽しみに聞かせていただきます。
IZUMIさんのお力なくして先生のご活躍はない訳ですから、もっと胸を張ってよろしいかと・・・。私なんて、何もしてないのに、勝手に心配して疲れ切っているだけです。情けない・・・。
また、子猫ちゃんの可愛い画像お待ちしてます(本当に、癒されますね~)。オス猫ちゃんって、ドジで単純で?(でも、そこがまた可愛い)笑っちゃいますよ(←人間と同じ?)。
- 2014/09/29(月) 13:06:39 |
- URL |
- あき #XcHMMwdw
- [ 編集 ]