川の光日記

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『タンタンの冒険』とスノーウィ

milou01

公開中の映画『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』を見に行った。

夫と私は、映画の好みが似ているようで微妙に違う。
夫が好きなのは、トリッキーなサスペンスとテンポのいい活劇。
私は人間のダークサイドを容赦なく暴き、絶望的な気分にさせてくれる「黒い映画」に目がない。

そんなふたりの趣味をともに満足させてくれるのが、スティーヴン・スピルバーグという監督さんである。
夫は『インディ・ジョーンズ』シリーズの刺激と興奮を、
私は『A.I.』の倒錯を期待して、3Dメガネを握りしめて劇場へと急いだ。

そして2時間後…私たちは憔悴しきって、とぼとぼ家路をたどっていた。

「…なんだかひどく疲れたね」
「脳の奥がズキズキ痛む…」
「で、何が映っていたんだっけ?」
「いろんなものが映っていたね」
「模型の帆船とか本物の帆船とか」
「海戦に空中戦にカーチェイスとか」
「砂漠の遭難や港のクレーン対決もあったよ」
「ああ脳が…」
「昔はよかったなあ」
「メガネを二重にかけなくても映画が見られたし」
「画面で何が起きているか一目で把握できたし」
「とにかく早く帰って、このヘビーな疲労から立ち直らないと…」

帰宅した私たちは、そのまま倒れこむように床につき、深い眠りのなかに落ちていった。

というわけで私は、感想をきちんと書けるほど、この映画に盛り込まれた情報量のすべてを受け止められた自信がない。
せめて2D版をもう一度見ないとダメだと思う。
面白かったのか面白くなかったのかも、いまだによく判らないありさまである。

カラヴァッジョの絵画の登場人物が3Dで各々勝手に動きまわり、それを超高速の“神の視点”が
360度自由自在に捉えているような状態とでも言おうか。
あらゆる事物が表現でき、どんな場所にもキャメラが置けて、好みのスピードとアングルで移動撮影が可能。
そんな恐ろしい映画の時代がやってくるということだけはぼんやりと理解した。

ところでこの映画で、劣化が進む私の脳にもしっかり届いた唯一のキャラクターが、犬のスノーウィ。
白い短毛の犬(ワイアーヘアード・フォックステリア)で、人間ほど複雑なルックスではないうえ、セリフもない。
アクション面ではタンタンに負けず劣らず活躍するのだが、動きを追うのが比較的ラクなのである。

milou

↑原作ではこんな感じ。シンプルで生き生きした描線。

この犬の名前は英語圏と日本では「スノーウィ」だが、原作とフランス語圏では「ミルゥ」。
原作者エルジェのガールフレンドの愛称「マルゥ」からきているという。
好物はシングルモルトのウィスキー、嫌いなものはクモ。

現在、私はスノーウィのぬいぐるみ購入を真剣に検討中だが、結局はタミーに目をつけられて、
『トイ・ストーリー』的な世界観からすると玩具のなかで最も過酷な運命を課せられた
“犬のおもちゃ”になってしまいそうな予感がする。

なお『タンタンの冒険』は、夫によるちゃんとした評論が次号の『キネマ旬報』に掲載される予定なので、
ぜひ読んでいただければと思う。

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  1. 2011/12/06(火) 19:47:09|
  2. 動物の映画
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