川の光日記

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夫、ワルシャワへ

クイズ:このなかにアライグマは何匹いるでしょう?



答え:3匹(だと思うけれど確信はない)

…というわけで、アライグマとはまったく関係ないが、夫はポーランドへと旅立っていった。
出発前夜、吉祥寺バウスシアターで開催中の爆音映画祭から帰宅すると、あたふたとパッキングの真っ最中。
パッキングといえば思い出すのが、『東京物語』のあまりにも有名な空気枕の場面。

「空気枕はそっちに入りやあしたか」
「空気枕はおまえに頼んだじゃないか」
「ありゃあせんよ、こっちにゃあ」
「そっちよお。渡したじゃないか」
「空気枕ありゃあせんよ、こっちにゃ」
「ないことないが。ようさがしてみい…おお、あったあった」
「ありゃあしたか」
「うん、あった」

これが(旅行前夜はいつもそうなるのだが…)我が家でも再現され、
結局、中央ヨーロッパで使えるC型コンセントは見つからないまま。さらに

「飛行機が落ちて、ぼくは北極海の藻屑と消えてしまうかもしれないね」
「大丈夫だってば。あなたはどこからどう見ても長生きするタイプだって定評があるんだし」
「…そんなこと言ってると、そのうち『東京物語』の笠智衆みたいに
“こんなことなら、もう少しやさしゅうしてやればよかったと思いますわ”と思う日がくるよ…」

などという会話が交わされ、夫は『明治の表象空間』の最新データが入ったUSBメモリを私に託し
「万が一のときはこれを編集者に渡して本を仕上げてもらってね。完成したら霊前に供えてね」
と遺言を残して、本日早朝、ばたばたと出て行ったのであった。

夫は北極海の藻屑となることなく、無事にワルシャワにたどり着けるのか?
内陸国ポーランドで“波打ち際の国”というテーマは通用するのか?
スリリングである。






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  1. 2013/06/03(月) 21:27:13|
  2. 日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<夫です。講演は終えました。 | ホーム | 猿の人生>>

コメント

先生の旅が楽しく実りある旅になりますように。
  1. 2013/06/04(火) 12:24:29 |
  2. URL |
  3. まゆこ #-
  4. [ 編集 ]

講演、頑張ってください。

ご夫妻の会話は、くすっと笑ってしまいますが、いつも深い愛情に溢れていますね。
先生、無事、ワルシャワに着かれたでしょうか。
「せんせーい!」とワルシャワ(と思しき)方角(西北西?)に向って叫んでみました。
講演、ぜひ頑張ってくださいね。白黒はっきりつけたがる西欧の方々に、波打ち際の概念は通じるのでしょうか。と言っても、何語でお話しになられるのでしたっけ?考えてみたら、翻訳も大変ですね。
  1. 2013/06/04(火) 17:31:07 |
  2. URL |
  3. あき #XcHMMwdw
  4. [ 編集 ]

ポーランドについて知ってるごくわずかな。。

事柄。1◆ SF作家スタニスラフ・レムは、ポーランド生まれ。代表作「ソラリスの陽のもとに」。また、僕が1番最初に読んだSFが彼の「金星応答なし」だった。
2◆ WWⅡは、ナチスドイツのポーランド侵攻から始まった。
3◆ 冷戦時代、NATOに対抗して「ワルシャワ条約機構」が組織された。
この3点ぐらい。レムの影響で、ほかにもSF作家がいたような気もする。

・・寿輝さんの本の翻訳がポーランドでも出ているのかなぁ? どういうご縁で今回のお話しになったんでしょうね。
  1. 2013/06/04(火) 19:33:09 |
  2. URL |
  3. ムルムル #5yrVOggo
  4. [ 編集 ]

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
  1. 2013/06/18(火) 10:03:50 |
  2. URL |
  3. 送付状の就活 #-
  4. [ 編集 ]

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