川の光日記

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

夫の日記その5(2013・4・1)



前にも書いたことがあるけれど、タミーとはわたしたちにとって、ひとことで言えば「ギフト」だった。
天からの「ギフト」、途方もない「ギフト」だった。
タミーは「驚き」だった。
タミーと生きることは、毎日、尽きることのない幸福感を体験しつづけることだったし、今でもそうだ。
世界のすべてを受け入れ、それを留保なしに肯定してしまうタミーの楽天主義の力強さに、
わたしたち夫婦は日々ほんとうに驚かされ、笑わされ、励まされている。
『巴』や『あやめ 鰈 ひかがみ』の作者だった男が、とつぜん『川の光』を書いたというので、
みんな驚いたけれど、なあに、簡単なことなのだ。
きっかけは一頭のゴールデン・レトリーバーの赤ちゃんにすぎない。
タミーとの出会いが、わたしを世界に向かって開いてくれたのだ。
『川の光』『川の光──外伝』『川の光2──タミーを救え!』の3部作全体に沁み渡っている世界観は、
タミーの世界観なのである。

ついでに言えば、俗な話になるけれど、タミーはずいぶんお金も稼いでくれた。
『川の光』は、わたしの本としては例外的によく売れた。
いやいや、東野圭吾さんだの伊坂幸太郎さんだのに比べれば、とうてい問題になりませんよ。
けたが1つか2つ違う。最初の『川の光』は小さな増刷を重ねて、総計5万部弱。
それでもまあ、わたしにとっては大した数字である。
その印税は一応、わたしの銀行口座に振り込まれたけれど、ほんとうはその半分くらいはタミーのものである。
だって、そもそも、タミーがいなければ書かなかったし、書けなかった本なのだから。
残りは、筋やエピソードを一緒に考えてくれた家内が4分の1、
わたしのとりぶんは最後の4分の1程度にすぎまい(ちなみに、ハナちゃんのとりぶんはありません。
あのひとはただ寝ころんでゴロゴロのどを鳴らしていただけですから)。

だから、こんどの軽井沢の小さな山小屋も、前回は「タミーのために建ててやることにした」などと
偉そうに書いたけれど、実はタミーが自分のお金で建てたようなものである。
土地はわたしの退職金で買ったが、家の建設費くらいはタミーが稼ぎ出しているのだ。
その家で、何とかタミーをいく夏か過ごさせてやりたいと、心の底から願っている。
(松浦寿輝)

P1050620b.jpg


スポンサーサイト
  1. 2013/04/01(月) 12:12:37|
  2. 日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:7
<<二回目の放射線治療 | ホーム | 犬に注射する>>

コメント

こんにちは

タミーちゃん 良い笑顔ですね

タミーちゃんのおかげで「川の光」という
素敵な世界ができたのですね
「川の光」のおかげで私の世界も良くなりました
タミーちゃんありがとう

ハナちゃんのとりぶんなし(笑)は 
少し切ないですね 
  1. 2013/04/01(月) 12:53:26 |
  2. URL |
  3. まゆこ #-
  4. [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2013/04/01(月) 15:29:47 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2013/04/01(月) 18:17:08 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

そうですよね~

私も、「川の光」シリーズにはまった理由はいろいろありますが、
やっぱりタミーちゃんのかわいさにズギュンとやられたっていうのが、一番大きいです。
(島津さんの挿絵もすばらしかったですし…)
だからこうして、こちらのブログで、ほんもののタミーちゃんの日常に触れられるのが、とてもうれしいです。
軽井沢で、めいっぱい夏を楽しめますよう、祈ってます。

ハナちゃんはとりぶんなしですか~
まあ、ハナちゃんは、お金なんてものには興味がなさそうですね。
  1. 2013/04/01(月) 18:44:07 |
  2. URL |
  3. inocco #BRwvxaDM
  4. [ 編集 ]

天使

ハナちゃんも、結構貢献してると私は思うのですが・・・(猫派の私としては、ちょっと納得がいかない(笑))。いつか拝見した土地は、ワンちゃんでなくても走り回りたくなりましたから、きっとタミーちゃんも大喜びですね。
最終講義でお目にかかった先生は、予想に反して暖かくお優しい方でした(内心、どんな臍曲がり(?)かとビクビクしていました。)タミーちゃんのお蔭ということだったのですね。天使のようなタミーちゃんのお幸せを心からお祈りします。
  1. 2013/04/01(月) 19:56:57 |
  2. URL |
  3. あき #XcHMMwdw
  4. [ 編集 ]

私も新聞の連載で『川の光2』の途中から知り、もう毎日朝刊を開くのが待ち遠しい日々をすごしました。 そして終わってしまってからは、見逃した前半も含めて本になるのを楽しみに待っているのです。ワンコはみんなかわいいけれど、タミーチャンのその世の中全部に対する肯定感、というか、天使ですね。そしてほんとに美人ワンコさんです。タミーチャンのそのすばらしい性格で、病気を吹っ飛ばしてください。
 
  1. 2013/04/01(月) 21:10:52 |
  2. URL |
  3. Mariko #InC0j.vM
  4. [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2013/10/08(火) 15:30:29 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://kawanohikaridiary.blog.fc2.com/tb.php/234-335b1cd8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

IZUMI

Author:IZUMI
賢くて優しかったハナちゃん
(2003~2013)の思い出に



『川の光2 タミーを救え!』
絶賛発売中!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

タミー (34)
ハナちゃん (21)
川の光 (48)
日記 (270)
動物の本 (17)
動物の映画 (13)
旅先の動物たち (9)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。