川の光日記

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夫です。日記その2



皆さん、どうも有難うございます。
皆さんの励ましが心に沁みます。

泣きごとは、前回の「その1」でいっぱい書いたので、もう書くまい。これからなす
べきことは何か。実は、それはもう、はっきりしている。タミーを「できるだけ長
く」生かしてやること、そしてその余生を「できるだけ幸福に」してやること、その
二つに尽きる。
後はただ、それをするのだ。
昨日(22日)は、まず朝がた、吉祥寺北町の工藤さんが立ち寄ってタミーを
可愛がってくださった。タミー大喜び。工藤さんは、この「川の光日記」の
記念すべき第1回(2011・10・24)に、「タミーが愛する人々」の一人
として登場している人。五日市街道沿いで「一二三(ひふみ)」というラーメンの
名店をやっていたが、今は若手に店を譲り、なかば隠退しておられる。
タミーは人間好きの犬だ。これまでもそうしてきたけれど、これからは今まで以上
に、できるだけたくさんの人々に会わせる機会を作ってやりたい。
午後、東京動物医療センター(杉並区松庵)へ行く。MRIとCTスキャンの画像を持参
し(タミーは連れずに)、副院長の南先生と面談。「放射線はやはりファーストチョ
イスでしょう」とのこと。しかしその一方、「放射線でガンが完全に消えることはあ
りえない」とも。
1時間ほどもじっくり話をしてくださって3000円というのは安いなあ。
夕方、家内ともども車で小金井公園へ。この広い公園がタミーは大好き。ゆっくりと
1時間ほど歩く。タミー大はしゃぎ。何だ、まるっきり元気じゃないか。こちらの気
持ちも明るくなってゆく。
不思議だなあ、タミーが原因でわたしたちは今、絶望感にうちのめされているのだけ
れど、その絶望感からわたしたちを癒やしてくれるのもまた、タミーなのだ。犬は強
いなあ。犬は温かいなあ。犬って、凄いなあ。
今回、皆さんから多々頂戴した有難いお言葉のうち、とりわけわたしが深く頷いたの
は、ときどきタミーのシッターをやっていただいている、近所にお住いのドッグ・ト
レーナーの峯村さんからいただいたメールの一節だった──
「でも、犬はどんな時も前向きです。ガンだからと悲観する事もないし、死を恐れる
事もないです。私達飼い主が笑顔で日々を充実して彼らと過ごす事が犬にとっては何
より嬉しくて幸せな事ですよね。そして、そんな生活をしていれば奇跡も起こると思
います」
──そうだ。
タミーには絶望や悲観(将来に対する)もない、後悔(過去に対する)もない。タ
ミーには現在しかない。現在の楽しさしかない。今ここにある草のにおい、吹いてく
る風の心地良さ、ボールを追いかけたいよ、猫を追いかけたいよ、地面を転げ回るの
は面白いぞ、等々。
でも、その現在が、快楽の現在ではなく、苦痛の現在になったらどうする。今はまだ
ないようだが、鼻の奥、目の裏側に、痛みが始まったら……。いかんいかん、またし
ても将来のことを考えてしまったぞ。そのときは、そのときだ。モルフィネなんかを
処方してくれるお医者さんを見つけよう。
何より大事なのは、わたしたちが今この瞬間、明るい気持ちでいること。
あれは、検査の日が来るのを待つ日々の間のことだったが、道でばったり出会った
桑原さんもそう言っていたな。わたしたちの家と同じ通りの、少し先の方に住んでいる
桑原さんも、この「川の光日記」第1回に、「タミーが愛する人々」の一人、
「バイクマニアのKさん」として登場している人。彼はこう言った──
「タミーは空気を読む犬だからねえ。周りの人たちに気を遣う犬だからねえ。松浦さ
んや奥さんが暗い気持ちになっちゃ駄目だよ」
──そうなのだ。今日はタミーが元気だとか、今日は何だか元気がないぞとか言った
りしているが、実はこの犬は、たんにわたしたちの気分を反射、反映しているだけな
のだ。
だから、わたしたちの方でむしろ率先して、向日性の楽天主義を持たなければ。わた
したちの方からむしろタミーの気持ちを前へ前へ引っ張っていってやるほどに、タ
ミーの気分をうえへうえへ引っ張り上げてやるほどに、明るく楽しい日々をおくらな
ければ。
それは、わたしたちがタミーから学んだことでもある。細かいことはどうでもいい
よ、とにかく今を楽しく生きようよ。それがタミーの教えだ。そして、今わたしたち
が率先して明るく楽しい気分を保つのは、そういうすばらしい教えを授けてくれたタ
ミーへの、恩返しでもある。
小金井公園をゆっくり歩きながら、そういう心境になったとき、おのずと心が鎮ま
り、多少の(大したものではないが)平安が訪れた。
昨日(22日)は、ひどく暗い、混乱した気持ちで始まり、それは「その1」に書い
た通りだが、夜に至って思いがけず平静な、優しい気分が戻ってきた。
わたしたちに温かな言葉をかけてくださった皆さんに、とりあえずそのことを報告し
ておきたい。
桑原さんは、「松浦家の正念場だねえ」とも言っていた。そうだ、ここが踏ん張りど
ころだ。わたしたちの人間としての価値と器量が試されている。
(松浦寿輝)

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  1. 2013/03/23(土) 09:44:10|
  2. 日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:12
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  1. 2013/03/23(土) 11:08:43 |
  2. |
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良かった。

こんにちは。先生の前向きな決意を読み、安心しました。タミーちゃんと、どうか、これからも楽しく幸せな毎日を送って下さい。考えてみたら、私の猫だってあとどのくらい生きるか分かりません。もしかしたら、1年以下かも。一緒に過ごせる一日一日を大切にして行きたいです。
昨日のタミーちゃんのお写真、元気がないなと思ったのですが、あれは、先生とIZUMIさんを心配していたのですね。涙を流し、悲しんでおられる姿を見て・・・。本当に優しい子ですね。先生とIZUMIさんが笑顔になれば、タミーちゃんも笑顔になることでしょう。何も出来ませんが、松浦家のご多幸を心からお祈りしています。
  1. 2013/03/23(土) 11:20:19 |
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  3. あき #XcHMMwdw
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  1. 2013/03/23(土) 13:50:39 |
  2. |
  3. #
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タミーちゃんへ

タミーちゃん。東京では桜が満開らしいですね。大好きなお父さんとお母さんと三人で、お花見に行きましたか? 私は、姫路市内に住んでいるのですが、桜の開花宣言はまだみたいです。 姫路城や夢前橋から眺める満開の桜は豪快です。タミーちゃんにも見せたいな~
お花見がまだなら、ビデオカメラ持ちで、連れて行ってもらってね!それとお弁当やおやつも、忘れないようにお母さんにお願いしないとねっ!花吹雪の中のタミーちゃんもステキかもね。いい写真が撮れたら、また見せてね。じゃあね、バイバイ!
  1. 2013/03/23(土) 18:43:11 |
  2. URL |
  3. ビス丸のファン #-
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  1. 2013/03/23(土) 19:18:20 |
  2. |
  3. #
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出来るだけの事をしてあげてください

色付きの文字我が家のももは6-7才の頃に2度皮膚がんの手術をしました。1度目は東京動物医療センターの紹介で麻布獣医科大学の教授に(放射線を照射しながら)、2度目は東京動物医療センターの院長先生自身に執刀してもらいました。幸いその後がんは発生せず現在15才で手術時の年齢の倍以上の犬生を生きています。それでもシーズーは特有の持病を持っているため今でも毎月の薬代と特別食代でお札が何枚も飛んでゆきます。正直年金暮らしの身にはつらい出費ですが大切な家族なので寿命まであと数年(?)出来るだけのことはしてやるつもりです。どうかタミーちゃんにも出来るだけのことをしてあげてください。犬は東アジアでオオカミから飼犬として人類のそばにいるようになった時から家族同様でしたが、現代では家族そのものです。犬は飼い主の感情に極めて敏感です。思い切り愛情を注いで自分は大切にされているという気持ちをタミーちゃんが常に持てるように接してあげてください。我が家もモモにそうして接しています。
  1. 2013/03/23(土) 20:30:36 |
  2. URL |
  3. 松井公園のシーズーモモ父さん #Hyj/ACuo
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タミ―ちゃんの笑顔

タミ―ちゃんの笑顔はすばらしいなあ。
この笑顔が、今、この瞬間、タミ―ちゃんが最高にしあわせであることを物語っていますね。
これから先の、まだ何も分からない未来のことはさておき、今日はタミ―ちゃんのスペシャルな笑顔に、私も癒やされました!
  1. 2013/03/23(土) 22:31:25 |
  2. URL |
  3. inocco #BRwvxaDM
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あきらめないでください!

21日の文が、涙で読めませんでした。
読みながら、声を出して泣いてしまいました。
でも、まだ、転移してないんです!
あきらめるのは、早すぎます!
水素水、飲ませてください!
わたしはもちろん、家族もワンコも、飲んでます。
わたしの知り合いの方が、末期がんで、
余命1か月と言われていたのに、水素水を
飲んで、今も、生き続けています。
人間の例ですが、同じ、哺乳類ですから、
犬にも、効果はあると、信じています!
どうか、タミーちゃんに、奇跡が起きますように!
祈ってます。
  1. 2013/03/24(日) 12:41:02 |
  2. URL |
  3. くみたん #fwkSvwQ6
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  1. 2013/03/24(日) 12:53:04 |
  2. |
  3. #
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本当にご家族の気持ちを考えても、タミーちゃんの笑顔を思ってもつらくて。。。でも珍しいほど初期での発見だということは、データだって少ないのだし、余命なんて人もワンコも何倍も超えている例がたくさんあるし、これから治療をするのだし。免疫力を高めるサプリとか、いろんな治療を組み合わせて、どうか腫瘍をおさえこめますよう。
  1. 2013/03/24(日) 13:20:27 |
  2. URL |
  3. Mariko #InC0j.vM
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はじめまして

読売新聞の川の光2を読んで以来、こちらの日記も読ませていただいています。
何と言っていいのか言葉が見つかりませんが、タミーちゃんが心配でたまりません。
写真でしか拝見してませんが、とても愛らしく人懐こい笑顔が大好きです!我が家にも中型犬がいますが、この子に何かあったらと想像しただけで胸が締め付けられます。できることは全てしてあげたいという
心境ではないかと思います。見守ることしかできませんが、タミーちゃんのことを応援しています。
  1. 2013/03/24(日) 18:12:56 |
  2. URL |
  3. fujiko #-
  4. [ 編集 ]

前向きに。

皆様ありがとうございます。
夫とふたり、ようやく気を取り直して、タミーの病気を克服すべく前進中です。
明日は東大農学部の獣医科にセカンドオピニオンをうかがいに行く予定です。
  1. 2013/03/24(日) 23:45:09 |
  2. URL |
  3. IZUMI #-
  4. [ 編集 ]

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