川の光日記

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『007 スカイフォール』で、人生50年について考える

無題

ようやく待望の『007 スカイフォール』を見た。
予想を上回る完成度に、夫ともども大満足。「眼福、眼福」とホクホクしながら帰ってきた。

007シリーズの50周年を記念する本作には、山ほど懸案事項があったのではないかと思う。
冷戦時代に誕生したギミック満載のスパイものを、50年後にモダンに甦らせるにはどうすればいいのか。
そもそも007=ジェームズ・ボンドの魅力とはなにか。ファンはなにをこのシリーズに求めているのか。
大英帝国の威信にかけて、これらの課題をクリアしなければならない。

あれこれ考え抜いた結果、監督とスタッフがたどりついた結論は「原点回帰」だったのではないか。
それゆえ本作では、アクション場面の演出からファッションまで、すべてが正統派で基本に忠実だ。
と同時に、これはきわめて知的で、自己言及的な作品でもある。
「お互いにこの仕事、長いわね」とM。
「長くやりすぎたかもしれない」とボンド。
彼はもう中年にさしかかり、体力テストで息が切れ、
目が悪くなっているのか、射撃の腕も落ちている(このあたり、非常に身につまされる)

いまでは想像もできないが、007の第一作が公開されたころはまだ平均寿命は短く
「人生50年」という感覚がまだ残っていたのではないかと思う。
50年では死ねなくなってしまった現在、人は、そしてジェームズ・ボンドは、いかに生きるべきなのか。
この映画では、ボンドは一度死に、再生する。
「あんたの趣味はなんなんだ」とハビエル・バルデム演じる悪役に問われてボンドは答える「復活、かな」

そして映画の後半、『ゴールドフィンガー』のあの伝説的なアーストン・マーティンに乗って
彼が帰っていくのは、生まれ故郷のスコットランド。
両親の死をめぐる悲劇もほのめかされ、ボンドの死と再生はなにやら精神分析的な様相すら呈しはじめる。

こう書くと頭でっかちの作品のようだが、もちろんファンサービスも抜かりはない。
タイトルが出るまでの息もつかせぬ鮮やかなアクションのシークエンス。
(この場面の状況がひと目で見て取れる端正なカメラワークがすばらしい)
完璧なスーツやチェスターコート、アクションのあとでカフスを直すいつものしぐさ。
イスタンブール、上海、マカオ、ロンドンと舞台は華麗に移り、美女やカジノやマティーニも登場。
悪の勢力がサメとかワニとか危険な動物を飼っているのも007のお約束だが、本作にはコモドオオトカゲが登場。
(ただしコモド君は腐肉を好むので、本当はこの映画のように生きた人間を丸のみしたりはしない)
Mのオフィスの帽子掛けまで、ちゃんと再現してくれていた。

ああ面白かった。地元吉祥寺の徒歩圏内の劇場で上映していることだし、もう一度見に行こうかしらん…。

↓なお、懐かしくなってスコットランド旅行の写真を見直していたら、
偶然にも「ダニエル・クレイグ立ち」をしている夫を発見。
scotland.jpg
しかし、これは実際には「散歩の途中で迷って地図を片手に途方に暮れている」姿なのだった。

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  1. 2012/12/04(火) 23:03:42|
  2. 日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

見ましたよ~♪

土日の混雑を避け、私も月曜に見に行ってまいりました!!

いや~・良かったけど長かった!個人的には10分くらい削ってもいいのではないかと思いましたが、オープニングからタイトルが出るまでのアクションは圧巻の一言でしたね。アデルの声もすごく007的で、ぴったりでした。

・・で、冒頭のアクションは実際に50キロで走る列車の上で撮影したものだそうです。ダニエル様は運動神経が半端じゃなく素晴らしいのだとか。

個人的には「M」が夫の死後豪華なマンションから地味な?クラシックな家に引っ越していたのがなんだか身につまされました。あとラスト、ボンドに抱かれるシーン(ネタばれになるので詳しくは書きませんが)うらやまし過ぎる(笑)!

ハビエルさんはちょっと期待外れだったかな・・どうもあの人は私にはいい人に見えて仕方ないんです。
「Q」はなんだかとっても可愛かった・・次回以降にも期待ですね。

あと2作出演契約をしているというダニエル様ですが、あまりに彼が素晴らしいのでもう彼以外は考えられないのでは?と思います・・ただひとつだけ注文があるとすれば、「お願いですからもう少し髪を伸ばしてください」くらいですかね・・・。
  1. 2012/12/05(水) 11:29:49 |
  2. URL |
  3. りり #1wIl0x2Y
  4. [ 編集 ]

行ってみようかな・・・

IZUMIさん、こんにちは。すっかり寒くなりましたが、お元気にお過ごしですか。
昨夜、テレビで007慰めの報酬を観ました。
カジノロワイヤルは、ポーカーを知らないせいか(?)、最後のどんでん返しまで乗らなかったのですが、昨日のは最初から面白かったです。
火曜日のレディースデイに行ってみようかと思っています。
007、私の知っているものと、まるで別物になった感があります。ワイルドになりましたよね。流行語じゃないですが。「努力するよ」って台詞(原語では何と言っていたのか分からないのですが)、なかなかいいです。
ブログの先生のお写真、ポーズが似ていたのでボンドかと思ってしまいました。先生、やっぱり後ろ姿が素敵です!「散歩」って、どれだけスケールが大きいのでしょう。こういう場所だと、何だか、逆に人に会うのが恐いですね。私の散歩は半径500メートルほどで、まわり中コンクリートです。だから、動物的本能をなくして行くのでしょうか。
  1. 2012/12/06(木) 13:38:09 |
  2. URL |
  3. あき #XcHMMwdw
  4. [ 編集 ]

スカイフォール

日本でもヒットしているようですね。
ハビエル・バルデムはたしかに『ノーカントリー』ほど怖くありませんでしたが、「キモイ」感じでなかなかよかったのでは。
年内にもう一度見たいな…
  1. 2012/12/08(土) 16:26:48 |
  2. URL |
  3. IZUMI #-
  4. [ 編集 ]

行ってきました。

007、観て来ました。あっという間に終わってしまった、ということは、きっと、面白かったんだと思います。
Mは、そういうことだったのですか・・・。ちょっと、いや、凄く残念です。
今回のテーマって、あのひげそりのシーンに象徴されていたのですね。それにしても、気持ちがいいほどの見事な泡でした。デジタルとアナログの対決かと思いきや、結局生身の人間対人間の勝負。渋みのあるボンドの方が、私は断然好きです(皺をたたえた表情すらも)。
孤島は、軍艦島に似てるな~、と思ったら、本当にそうだったみたいで、びっくりです。
アストン・マーティン、もったいなかったですね。そういえば、「鳥」のティッピ・ヘドレンさんも、アストンに乗ってましたよね。
ブルドッグ、私も欲しかったかも、です。?
また、映画、ご紹介下さいね。予告編で観た「ジャンゴ」を見たいと思っているのですが、これ、期待できるでしょうか?
  1. 2012/12/11(火) 17:13:38 |
  2. URL |
  3. あき #XcHMMwdw
  4. [ 編集 ]

軍艦島

一度行ってみたいですね~。自由に散歩できるわけではなく、ツアーに参加する必要があるみたいですけど。
『ジャンゴ』はタランティーノ発の西部劇だし、絶対に面白いと思いますが、私は個人的には、馬が気の毒な目に遭いそうなのが不安です…
  1. 2012/12/11(火) 19:06:04 |
  2. URL |
  3. IZUMI #-
  4. [ 編集 ]

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