川の光日記

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『川の光2』 Q&A 第二弾



Q&A その2 (その3まで続きます)

●執筆について

Q 作品を書くときに、どのような過程で進めるのですか。
ノートに大まかなあらすじを立ててしまうとか、イラストを書くとか、パソコンにキャラクターを入力しておくとか。
どこでもっともアイデアが浮かびますか? また、作品を書いている時に、決まってなさっていることがあれば、教えて下さい。
音楽を聴くとか、風景を観るとか・・・。場所は、執筆専用のお部屋があるのですか。
あるなら、ぜひ、作品の生み出された机なども見せて下さい!(あきさん)

A いきなりパソコンで作文するという野蛮なやり方ですねえ。
アイデアがよく浮かぶのは、風呂に入っているときとか、散歩をしているとき。
書いているときは、ときどき気晴らしに煙草を吸ったり、コンピューター相手にチェスで遊んだりします。
執筆用の部屋は、少し前に『新刊展望』という雑誌に取材されたことがあって、まだネットで見られます。
http://www.honyaclub.com/shop/contents2/tenbo12_sousaku.aspx
(ただし、この写真に映っているコーナーは、撮影のためにあわてて片付けたので、
実際はこんなにすっきりしていないことをご了承ください…IZUMI)

Q 執筆時と読者が読む時差はどれくらいですか?(例えば今日の小説は何日前に執筆されたものですか?)
現場ロケ先での発想で物語の展開に筋書き変更はあったのですか? 
『川の光2』の執筆中に、「こんな苦しい思いをするなら生まれてくるんじゃなかった」
と思ったことはありましたか? (ビス丸のファンさん)

A 締め切りに関して最悪の事態に陥ったことが何度かあって、
そのときは、3日後の朝刊に掲載予定の原稿が書けていませんでした。
文章の入稿だけなら3日前でも十分間に合うのですが、何しろ挿絵を描いていただく必要があるので。
そのたび島津和子さんには本当にご心配、ご迷惑をおかけしました。
ただ、こういう切迫した状況になったのは、たぶん他の締め切りと重なっていたせいで、
『川の光2』自体の執筆で苦しんだことは一度もなかった。ずっと楽しみながら書いていましたから。
最後の40回くらいは、まとめて一気に書き上げました。
春先にロケハンをして以降は、筋書き変更はなかったと思います。
ただ、レインボーブリッジの遊歩道が予想よりずっと殺伐とした場所だったのが面白かった。
連載ではレインボーブリッジを渡るシーンはぱっと省略してしまって、
あの怖さがほとんど書けなかったので、本にするときに加筆したいと思っています。

●タミーについて

Q タミーちゃんが先生のお家にやってこなければ、この物語は生まれていなかったのでしょうか?(ぺぺさん)

A ご指摘のとおり、タミーを飼っていなかったら、『川の光』も『川の光2』も生まれていなかったでしょう。

Q ずばり、先生とIZUMIさんにとってタミ―とは何ですか?
小説タミ―と実在タミ―に違いはありますか?(匿名希望さん)

A タミーというアホ犬は、一種のギフトというのか…。ぼくらの人生への、天からのギフトでした。
奇蹟的と言ってもいいようなギフト。
馬鹿々々しいようだけど、そういうことが起こるんですねえ。ほんとうに驚きました。
『川の光』に出てくるタミーは実在のタミーそのままです。
(タミーは天使です。ただし、たまに盗み食いをしたり、意地になってボールを放さなかったりしますが。IZUMI)

Q 現実でも作中でも、なぜタミーちゃんは「ぼく」と話すのでしょうか。
実物のタミーちゃんが「ぼく」と言っているような感覚があるのでしょうか。(Ernteさん)

A そうなんです。タミーは女の子なのですが、日頃「ぼくは、ぼくは」と言っているので、そう書くしかないんです。

Q 川の光でも、2でもタミーには逃亡癖がありますが、実際のタミーちゃんも、
お庭に秘密の穴掘って奥様や先生に内緒で一人で散歩に行くんでしょうか?? (ハナちゃんさん)

A このブログでも話題になっていたと思いますが、今年の夏、雷にびっくりして逃げ出したのがきっかけで、
数回脱走が続き、一度などお巡りさんに保護されて帰ってきたことがあります。
さすがに穴まで掘ったことはなくて、網戸をこじあけて脱走していたんですけどね。
ありがたいことに、最近はすっかり治りました。

●その他

Q 「川の光を求めて!」この素敵な言葉は、確か図書館ねずみのグレンが最初に発したと思いますが、
どうやって生み出されたのでしょうか?(匿名希望さん)

A グレンはこの言葉を口にしたとき、コンクリートの図書館という人工的な空間で幽閉状態になって暮らしていました。
そこに川からやってきたネズミの親子たちが迷い込んで、彼のやむにやまれぬ郷愁を刺激した。
「川の光を求めて!」は、詩人グレンの魂の叫びだったんです。
それがシリーズ全体を象徴する合言葉になっていったわけですね。
ちなみに、『川の光』シリーズに登場する2人の詩人、グレンと地下鉄サムは、どちらもぼくの分身なのですが、
グレンは伝統的な詩情の側に立ち、サムは実験的な前衛詩人を標榜している。
詩人松浦は言ってみれば、この2匹の間で引き裂かれているんですよ。
グレンとサムが対面したら面白いでしょうねえ。たまたまどこかの飲み屋で隣り合わせるとか(笑)。
何気なくカウンターの向こうを見ると、お福婆さんがしれっとした顔でそこのママをやってたり(笑)。
掴み合いの喧嘩になるかもしれないし、最悪の場合、サムがグレンを丸呑みにしちゃう可能性もありますけど(笑)。

Q 島津和子さんの挿絵も毎回楽しみでしたが、先生から挿絵のシーンを指定したりするのでしょうか。(Ernteさん)
Q 島津和子さんの全挿絵を見る機会や挿絵集などはないのでしょうか?(匿名希望さん)

A 島津さんにすべてお任せして、思う存分自由に描いていただいていました。
東京タワーやスカイツリーをはじめ、あちこち取材にも行ってくださったようです。
全挿絵を見る機会は、残念ながら、いまのところないんじゃないかな。
いまは各地に小さな美術館がたくさんできていて、箱はあるのにソフト不足なわけだから、
どこかで島津さんの〈川の光〉展をやってくれればいいと思うんですけどね。
うちの近所の吉祥寺や三鷹にも、そういう小ぢんまりした気持ちのいい美術館がいくつもあるのになあ。



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  1. 2012/11/01(木) 10:44:41|
  2. 川の光
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:12
<<夫が紫綬褒章を受章 | ホーム | お待たせしました。質問へのお答え第一弾>>

コメント

楽しい!Q&A

質問に答えていただきありがとうございました。『川の光2』を先生はいつも楽しく執筆されておられたのですね。(^-^)
私は、マクダフが任務を終えた後、死んでしまうんじゃないかと思っていました。そして、野良犬らしく死にたいから、ビス丸に「山の中か草むらにくわえて連れて行ってくれ」と言い、ビス丸がマクダフの最期を見届けてから、直樹の元に行くのかと思っていました。私の妄想劇場が外れて、正直ホッとしましたよ。
今日のQ&Aですが、飲み屋のカウンターでのグレンとサム、お福婆さんのは面白かったです。グレンとサムが喧嘩してお福婆さんが「アンタ達、いっつも何やってんだい!いい加減にしぃよし。」とか言って仲裁したりして…いや、しないか。飲み屋のシーンを『川の光3』のどこかに是非入れてほしいです。
  1. 2012/11/01(木) 12:14:37 |
  2. URL |
  3. ビス丸のファン #-
  4. [ 編集 ]

ありがとうございます。

IZUMIさん、先生、こんばんは。お元気ですか。今日は暖かかったですね。明日は寒くなりそうですが。
お忙しい中、回答の第二弾、どうもありがとうございます。IZUMIさんの補足のコメントも、ナイスです。
いきなりパソコンですか。凄い!先生の頭の中を、覗いてみたいです。
お部屋の画像、拝見しました。素敵なお部屋ですね。窓が何か所もあって、想像力をかきたてられそうです。ああ、このお部屋の中で、先生の作品は生まれたのですね。思わず、拝んでしまいそうです。

>グレンは伝統的な詩情の側に立ち、サムは実験的な前衛詩人を標榜している。
>詩人松浦は言ってみれば、この2匹の間で引き裂かれているんですよ。
↑めちゃめちゃかっこいい・・・。意味分かんないのに・・・。(笑:すみません。レベルが低くて(-_-;))

昨日のタミーちゃんの画像、ヘアカットされたのかなと思ったのですが、シャンプー後だったようですね。
「天使」「ギフト」、本当にそうなのでしょうね。IZUMIさんのお写真、そして、先生との触れ合いの様子からは、溢れる愛情が見えます。こういうのって、縁なんでしょうか。うちのトラもギフトだと思っています。


  1. 2012/11/01(木) 18:59:18 |
  2. URL |
  3. あき #XcHMMwdw
  4. [ 編集 ]

おめでとうございます

紫綬褒章受賞おめでとうございます。

今朝お布団のなかでぬくもりを楽しんでいる時、
ニュースで先生のお名前が耳にはいり、思わず
飛び起きてしまいました。

寒くなってまいりましたので、くれぐれもご自愛
くださいますよう、これからのますますのご活躍お祈りしております。
  1. 2012/11/02(金) 07:04:00 |
  2. URL |
  3. うさぎ #-
  4. [ 編集 ]

おめでとうございます

紫綬褒章の受章、本当におめでとうございます。
選考委員会?もさすが見る目があるわ、、なんて。タミーちゃんも喜んでいるでしょうね。 またお忙しくなってしまうと思いますが、お体に気をつけて。
質問に、あんなに丁寧答えていただいて、本当に感激です。 また『川の光2』の世界が広がり、ますます外伝と3を待ち遠しく。。。その前に単行本にも加筆してくださるとの事、これが楽しみです。
  1. 2012/11/02(金) 07:51:14 |
  2. URL |
  3. mariko #-
  4. [ 編集 ]

受章おめでとうございます

紫綬褒章受章おめでとうございます。新聞紙上で松浦先生のお名前を見つけました。『川の光2』が終了した後で、なんとグッドタイミング! 今後、ますますのご活躍をお祈りいたしております。
  1. 2012/11/02(金) 08:34:20 |
  2. URL |
  3. ビス丸のファン #-
  4. [ 編集 ]

おめでとうございます!

IZUMIさん、先生、おはようございます。
今朝、新聞を見てびっくり(でも、このお写真は、どこかで拝見したような・・・?)。
紫綬褒章、おめでとうございます。
このブログを通じて、先生がもの凄く身近に感じていただけに、ああ、やっぱり凄い方なんだ、と目が覚めた思いです。益々のご活躍をお祈りしています。でも、あんまり遠くに行かないで、どうかいつまでも私たちの傍にいて下さい。お願いです。
また、暫くお忙しくなりますね。どうか、体にくれぐれもお気をつけて、頑張って(?)下さい。
  1. 2012/11/02(金) 08:46:29 |
  2. URL |
  3. あき #XcHMMwdw
  4. [ 編集 ]

受賞おめでとうございます!!

そして・・・締切が過ぎていたにも関わらず、
私の質問(タミーの逃亡癖)にまで
答えて頂き、本当にありがとうございまそた!
タミーちゃんは、雷怖いんですね。
うちのハナは、雷鳴が鳴り響いていても
へそ天で寝てます・・・。
  1. 2012/11/02(金) 08:48:38 |
  2. URL |
  3. ハナちゃん #-
  4. [ 編集 ]

おはようございます

先生  紫綬褒章 授章おめでとうございます。
今朝、ニュースから先生のインタビューVTRが流れているのを見て 
驚きと歓びで とても、とても嬉しい気持ちになりました。

IZUMIさんこの度はおめでとうございます。

  1. 2012/11/02(金) 09:41:51 |
  2. URL |
  3. 鈴木まゆこ #-
  4. [ 編集 ]

おめでとうございます。

紫綬褒章授賞おめでとうございます

さすが 文壇の三浦友和ですね。
山口百恵さんのような IZUMIさんがささえていらっしゃるからでしょうね。

これからも 益々のご活躍 祈念しております。
  1. 2012/11/02(金) 16:13:29 |
  2. URL |
  3. ちぇりこ #-
  4. [ 編集 ]

おめでとうございます

受賞おめでとうございます。
勿論、知り合いでもないし面識もないのに、毎朝毎朝先生のお名前を見ていたので、何だか親戚のおっちゃん(すみません)が受賞されたようなとても嬉しい気分になっています。
  1. 2012/11/02(金) 19:46:22 |
  2. URL |
  3. ペペ #-
  4. [ 編集 ]

皆様、ありがとうございます!

褒章というものは、もう少し年齢が上のキャリアが長い方が受章するようなイメージがあったのですが、
よく考えると夫も結構な歳だったということですね…。

Q&Aはもう一回ありますのでお楽しみに!
  1. 2012/11/03(土) 10:48:03 |
  2. URL |
  3. IZUMI #-
  4. [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2012/11/03(土) 13:10:15 |
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  3. #
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まとめ【『川の光2』 Q&A 第】

Q&A その2 (その3まで続きます)●執筆についてQ 作品を書くときに、どのような過程で進めるのですか。
  1. 2012/11/02(金) 15:16:04 |
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