川の光日記

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残暑をのりきる方法



朝夕は涼しくなってきたものの、蒸し暑い日々がまだ続く。

ハナちゃんは、日中は尾っぽの先まで完全に脱力しきって、
熱を放射できるよう体を可能なかぎり長く伸ばした「棒猫」となり、
風の通り道に横たわっている。

P1030138.jpg

タミーは石張りの床に寝そべって、扇風機を独占している。
犬の肌には人間のような汗腺がないし、分厚い毛の層で覆われているので、扇風機はあまり効き目がない…
という説を聞いたことがあるが、タミーは結構、扇風機好きだ。
毛が比較的うすいお腹や肉球に風があたるのが気持ちがいいのかもしれない。

夫は数日の間、燃えさかる炎を背負いながら執筆に没頭していたのだが、ついに燃え尽きてしまい、
癒しを求めて冷房がきいた吉祥寺の漫画喫茶へと出かけて行った。
彼の原稿執筆には、だいたい以下のような一定のサイクル、というかパターンが見受けられる。
①書き出すのが嫌で嫌でたまらず、チェスゲームや乱読に逃避
②締切がいよいよ迫ると「こんな思いをするくらいなら、生まれてこなければよかった」と呟きはじめる
③しかしいつまでも逃避しているわけにもいかず、ついに執筆開始
④なんとか脱稿するが力尽き、這うようにして漫画喫茶へ
薄暗い密室にこもって、象徴的な死と再生を体験しているのかもしれない。

私はといえば、この季節はいつも「暑い国への悲惨な旅行記」を読むことにしている。
自分がいる場所よりずっと暑く、旅行するのが難儀な国へ好き好んで出かけていって
悪戦苦闘する変人たちの体験談を読むと、なぜか知らないが癒されるのだ。

以下は、ここ数年の夏のヒット本。
『ガイアナとブラジルの九十二日間』 イヴリン・ウォー
『コンゴ・ジャーニー』 レドモンド・オハンロン
『ロスト・シティZ』 デイヴィッド・グラン
『黒檀』 リシャルト・カプシチンスキ
いずれも悲惨さではいい勝負で、著者はだいたい一度は死にかけるし、
なかには『ロスト・シティZ』の探検家のように密林に消えてしまう人もいる。
「ああ、東京の夏なんてホント甘いもんでした。反省しました。それにしても居ながらにして
こんなすごい旅を疑似体験できるなんて、ありがたいことでございます」とホクホクしながら読める。
ノンフィクションではないが、ポール・ボウルズの『天蓋の空』や『世界の真上で』なども夏向きかもしれない。

いま読んでいるのは、ポール・セローの『ゴースト・トレインは東の星へ』(講談社)。
上の4作に比べるとそれほど苦難に満ちた旅ではないが、この人の旅行記はどれも面白くてはずれがない。
著者はロンドンを出発してイスタンブール経由で南下し、
グルジア、アゼルバイジャン、トルクメニスタンを通過して、現在、インドを目指しているところ。
旅程を見ると、その後日本まで足をのばし、そこで村上春樹と会ったりするらしいので楽しみだ。

セローはアフリカ縦断記『Dark Star Safari』も最近翻訳が出たので読むつもり。
読み終わったあたりで、ふと気が付いたら秋になっていた…というのが理想なのだが…。


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  1. 2012/08/10(金) 22:43:12|
  2. 日記
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

 こんにちは。
はじめてお便りします。

 私は『川の光』第二部、『タミーを救え』から拝読し始めました。
 島津和子さんの、なんとも愛らしいイラストとあいまって、
一気に私のなかでブームとなり、いまでは『タミーを救え』
を読まなければ、朝が始まらないといった感です。

 これからいよいよ佳境ですね。
ハラハラしながら、最後まで見守ります。

 単行本が発刊されることになれば、もちろん購入しますが、その際は島津氏のイラストも、極力多く載せていただきたいです。

 ひょっとして『川の光』の第三部があるとすれば、それはキッドの闘いの章なのかな、なんて思ってます。
 だったら、それはそれで楽しみです。

 きびしい残暑ですが、どうか体調など崩されませんように。(私はすでに崩しています(^^ゞ

 今後とも、よろしくい願いします。
  1. 2012/08/11(土) 16:41:18 |
  2. URL |
  3. ろんろん #5i8B.2cA
  4. [ 編集 ]

その手があったか!

IZUMIさん、お元気ですか。まだまだ暑さは厳しそうですね。
暑い時には、敢えて逆らわず、自ら敵の懐へ飛び込んでみるという訳ですね。すばらしい!!
でも、ああ、その方法、出来たら暑くなる前に教えていただきたかった・・・。(笑)
人間が堕落している私は、子供をだしにアイスやプールや冷房のきいた図書館に走り・・・。ますます暑さにやられてしまっているのでした。
図書館は、今、学生さんたちが勉強されているので、予約の必要な「机」はお譲りして、誰でも座れるテーブル席や簡易椅子に座っているのですが、冷房が利いているのに、なぜか長時間座っていられず・・・。人があふれているので、酸欠になるのでしょうかね???学校が始まったら、またゆっくり新聞や文芸雑誌を読みに行くつもりです。DVDも探しているのですが、未だ発見出来ず(借りて観ようという根性がいけないのか・・・)。私も、IZUMIさんにならって、暑い国への悲惨な旅行記を探してみることにします。先生、タミーちゃん、ハナちゃん(棒猫、可愛いです)によろしくお伝えください。(先生の観察(洞察?)があまりに鋭いので、笑ってしまいました。)
  1. 2012/08/13(月) 11:09:05 |
  2. URL |
  3. あき #XcHMMwdw
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

ろんろんさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
第三部があるとすればキッドの闘いの章、というご指摘は鋭いですね。
作者もそれに似たことを言っていたような気がします。
  1. 2012/08/13(月) 23:05:20 |
  2. URL |
  3. IZUMI #-
  4. [ 編集 ]

Re: その手があったか!

あきさん、こんばんは。私はすっかり夏にやられまくっております。
一昨日から、免疫力が落ちたために急性の蕁麻疹になり、病院で強烈な抗ヒスタミン剤の注射を打たれて
頭が朦朧としている状態で…
そんな毎日ですが、悲惨な旅行記を読むと、それどころでない事態が次々と到来するので、
ああ私じゃなくてよかったと思いながら、夏に負けてる場合じゃないと自分に活を入れるきっかけになります。
  1. 2012/08/13(月) 23:14:42 |
  2. URL |
  3. IZUMI #-
  4. [ 編集 ]

お大事になさって下さい。

IZUMIさん、大丈夫ですか?蕁麻疹とは大変ですね。(まさか、また笑われてないでしょうね。マグロがおうちに・・・、とか言って?)
寝てなくて大丈夫なんですか?そんな大変な状況でも、ご自身に活を入れていらっしゃるのですか。ああ、なんて健気なんでしょう。悲惨な旅行記ではなく、IZUMIさんのブログこそ、残暑に活を入れる何よりの薬です。どうぞ、くれぐれもお大事になさって下さいね。お返事はお気づかいなく。新しい記事の方に、またコメント書かせていただきますので・・・。IZUMIさん、頑張れ!その健気な努力に、きっと、そのうちご褒美が・・・。
  1. 2012/08/14(火) 09:43:22 |
  2. URL |
  3. あき #XcHMMwdw
  4. [ 編集 ]

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