川の光日記

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肋骨日記



庭のフェイジョアが赤とピンクのツートンカラーの不思議な花を咲かせている。

この南米原産の植物は以前、小さな鉢を買ってきて植えたら、いつのまにか無気味なまでに成長し、
いまでは他の植物を押しのけて庭の一角を占拠するに至っている。
よく見ると、この木だけではなく、雑草を含むさまざまな植物がのびのびと繁茂して、
庭がなんだか大変な状況になっているようだ。
しかし、肋骨を負傷したいまの私には、情けないことに、かがみこんで雑草を抜くとか、
手を伸ばして枝を切るといった、庭仕事の基本動作がこなせないのだった…。

犬の手を借りたいと思っても、タミーの関心は「地面に穴を掘ってボールを埋めてまた取り出す」
という遊びに集中していて、手伝ってくれそうもない。

P1020853.jpg
ぼく、穴掘りはとくいだよ!

庭のみならず、家の中もカオス化が進行している。
掃除の小回りがきかないだけでなく、先日、仕事場を取材された夫が、泥縄式に自分の部屋を片付け、
本を大量に運び入れたために、一時は整理されていた書庫のエントロピーがまたしても増大しているのだ。
いまの私に、書籍のような重いものを持ち上げて移動させるのが不可能なのは言うまでもない。

猫の手を借りたいと思っても、猫は判ってくれない。

P1020510.jpg
散らかっているほうが落ち着く派。

夫はといえば、巨大なオットセイのようにソファに気持ち良さそうに横たわって本を読んでいる。
そして首だけをこちらに向けて言う。「ごろごろできないなんて、本当に可哀想だね~」

そうなのだ。背中をソファに預けてラクにするとか、腰をずらした“仙骨座り”でDVDを見る、
など、これまで得意技だった姿勢も、私には禁じられているのだ…。
なにしろ、笑うだけで激しく骨が傷む。そしてこういうときに限って、何でもないことがおかしくてたまらない。
たとえば、今朝の新聞に折り込まれていた宅配寿司の広告のコピー。
「大トロがお家にやってくる」

なぜこんなコピーで脇腹をかばいながら笑い泣きしなければならないのか。
そして夫が追い打ちをかけて私を苦しめる。「大トロさんたちは、泳いでお家に来るのかな~?」
本当にやめていただきたい。
小沢一郎の物真似をするのも、なんとかやめていただけないものか(←けっこう似ている)

そんななか、ネットで発見して心を慰められたのが、高樹のぶ子さんによるこの書評。

今週の本棚:高樹のぶ子・評 『悲惨すぎる家なき子の死』=中原昌也・著
http://mainichi.jp/feature/news/20120617ddm015070028000c.html

「評者は中原昌也作品の良き読者ではない。三島由紀夫賞を受賞したとき猛反対した」で始まる
この文章を読み進めると、なんと高樹先生は現在、私と同じ境遇であることがわかる。

「折しも自分の不注意で肋骨(ろっこつ)を3本折った。固定ベルトで胸部をきつく締め付けると
呼吸量が三分の二に落ち、その分脳の酸素も不足し、痛み止めのロキソニンは理知の覚醒を妨げる。
意識の一部に雲がかかり、まさに中原昌也を読むには絶好のコンディションである」

以下、この本に収録された短編について「いずれも大して面白くない」と言いながら
「これらを書く作者は異常に面白かった」と述べていたり、
「異端であり続けることは困難だが、まずは異端として出発出来た人間は、それだけで幸福だ」で締めくくられていたり、
全体に褒めているのか批判しているのかよく判らないアンビヴァレンスを湛えた、大変おもしろい書評であった。
何よりも、筆者が肋骨骨折者であるということに、限りないシンパシーを感じる。

ああ早く治癒して、ソファでごろごろしたいものだ。
その結果、家も庭もカオスなまま、なんてことにならないといいのだが…。



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  1. 2012/06/21(木) 11:13:11|
  2. 日記
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:6
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コメント

笑いすぎてしまいました。

IZUMIさん、こんにちは。助骨の痛み大変そうですが、文章の方は益々パワーがみなぎっているようで、何よりです(?)。面白過ぎて大笑いしてしまいました。助骨が折れていなくて良かったですが、腹筋が折れた(?)かもしれません。笑いすぎて痛いです。何より、私が憧れている「あどけない少年」だった筈の先生を「巨大なオットセイ」呼ばわりされるとは・・・。おっとせい、ですか?おまけに、小沢一郎の真似?言語道断ですね。確かに、小沢さんはオットセイにも見えないことはないですが、ソファに寝転ぶ小沢さんを想像してしまったじゃないですか。「先生」って声を掛けると、こんな顔かいって・・・。おうちにやって来た大トロは、ソファで「アウアウ」とか鳴いていませんか?
※タミーちゃん、ハナちゃん、それぞれ居場所があっていいですね。積んである本が、また凄い。ハナちゃんが、哲学者のように見えて来ます。
  1. 2012/06/21(木) 16:11:17 |
  2. URL |
  3. あき #XcHMMwdw
  4. [ 編集 ]

タミーにあえた♪♪

おはようございます。
今朝は、嬉しい始まりです。

タミー少しやつれたみたいだけど、「ボク元気だよ」といってくれそうですね。

タミー、もう少しの辛抱だよ。
がんばってね!
  1. 2012/06/22(金) 09:01:14 |
  2. URL |
  3. あみぐるみワンちゃん #-
  4. [ 編集 ]

胸が痛む

・・あ・タイトルは決してIZUMIさんとタミーの現状をかけてるわけではありません。

久々に登場したタミーのうつむいた顔を想像すると胸が痛みます。早くタミーの輝く笑顔が見たいです(でも小説は終わってほしくないというこのジレンマ)!

毎日のご苦労お察しします。ほんとうに大変ですね・・。私も数年前散歩中にリードがからまり?側溝に落ちて胸を強打・てっきりひびでも入ったかと思いきや背中も打ったようで、なんと腎臓の底が割れていて2週間絶対安静で入院しました。

どうかストレスをためないように、心安らかにお過ごしください。一日も早い回復をお祈りしています。
  1. 2012/06/23(土) 13:28:43 |
  2. URL |
  3. りり #1wIl0x2Y
  4. [ 編集 ]

Re: 笑いすぎてしまいました。

あきさん、こんばんは。いつもコメントありがとうございます。
オットセイ呼ばわりされた夫は、大変不服そうにしております…。
  1. 2012/06/25(月) 00:01:35 |
  2. URL |
  3. IZUMI #-
  4. [ 編集 ]

Re: 胸が痛む

りりさん、ありがとうございます!
腎臓の底が割れるなんて、肋骨よりよほど重症ですね。
2週間絶対安静なんて、想像するだけで大変です。
「川の光2」連載、引き続きよろしくお願いします。
  1. 2012/06/25(月) 00:03:51 |
  2. URL |
  3. IZUMI #-
  4. [ 編集 ]

Re: タミーにあえた♪♪

あみぐるみさん、ありがとうございます。
うちの生タミーはのほほんと毎日生きておりますが、
『川の光2』では、そろそろ救出してあげないと可哀想ですよね…
引き続きよろしくお願いします!
  1. 2012/06/25(月) 00:07:47 |
  2. URL |
  3. IZUMI #-
  4. [ 編集 ]

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  1. 2012/06/22(金) 01:01:33 |
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