川の光日記

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アジアゾウを見た日

動物は好きなのに、動物園が苦手だ。
昔はけっこう喜んで旅先の動物園を訪れてたりしていたのだけれど、
タミーと暮らし始めたころから、だんだん動物園の動物を見るのが辛くなってきた。
ちなみに、映画における動物の酷使・虐待描写を受け付けなくなってしまったのもこのころから。
アメリカ映画では必ず最後に「この映画では動物は虐待されてません」とお約束でクレジットされているが、
“本当に~?”と疑ってしまうし、たとえアニマトロニクスであれCGであれ、駄目なものは駄目。
そのせいで、スピルバーグの『戦火の馬』もいまだに見ていない始末である。

いまでは、動物園に関しては、新明解国語辞典第4版の以下の定義に全面的に賛成している。

どうぶつえん【動物園】 生態を公衆に見せ、かたわら保護を加えるためと称し、
捕らえて来た多くの鳥獣・魚虫などに対し、狭い空間での生活を余儀なくし、
飼い殺しにする、人間中心の施設。

(↑あまりにも個性的な定義のためか、その後の版では改訂されているらしい)

前置きが長くなってしまったが、そういうわけで、動物を見るなら野生動物ウォッチングがベスト、
なかでもおすすめはスリランカ! という旅の思い出話である。 



ここは、数年前に旅行したスリランカ北部のミネリヤ国立公園。
毎年8月~9月の乾季になるとアジアゾウが集結して、広大な貯水池の周辺の草を食べにくる。

我々はたまたまこの時期にこの地方を旅していて、国立公園のサファリツアーがあることを知り、
予備知識なしに参加した。ホテルに迎えに来たジープに揺られること30分で公園に到着。
しかし公園に入ってからも30分ほどは森と草原が広がっているだけで何も起こらない。
「こりゃ、何も見られないで終わるかも」とがっかりしかけていたら、いきなり前方に象の群れが出現した。

P1000522.jpg
P1000525.jpg

こんなに間近に野生動物を見るのは初めてだったので、口をあんぐり開けて、しばらく茫然としてしまった。
群れをよく見ると、お父さんゾウ、お母さんゾウ、子供ゾウ、若者ゾウなど、いろんなタイプがいる。
鼻を左右に勢いよく振っては草をちぎり取り、無心にもぐもぐもぐもぐ食べ続けている。
夕暮れの草原は静まり返っていて、ゾウが鼻を振る「シュッ、シュッ、シュッ」というリズミカルな音だけが聞こえる。

P1000528.jpg

息をひそめて見つめていたら、一頭の若者ゾウが、「ん~?おまいらなんだ~?」と
やや怒気を含んだ感じでジープに近寄ってきた。あわや襲撃か? と一同恐怖におののいたのだが、
ガイドさんが履いていたサンダルの片方を投げてゾウの注意をそらし、事なきを得た。

こういう群れが、いくつも広大な公園をさまよっている。アジアゾウはアフリカゾウに比べて耳が小さいので
体温調節がしにくく、暑さに弱いため、昼間は森で涼んでいて、夕方になると草を食べに出てくるのだとか。
その数、総勢200頭以上。

どこまでも広がる空と草原、そしてゾウたちが平和に草を食む光景は、なんとも強烈かつポジティブな体験で、
この日ゾウたちをバックにガイドさんが撮ってくれた写真の夫と私は、異様なほどハイな顔つきで、目がランランと輝いている。

あとで知ったのだが、ミネリヤ国立公園のサファリはロンリー・プラネットが選ぶ「世界10大野生動物スペクタクル」
にも選ばれていて、近年はスリランカ観光の目玉のひとつになりつつあるそうだ。

P1000490.jpg

なお、スリランカはゾウ以外にも動物が豊富である。
ホテルの周辺がサルのたまり場になっているので、うっかり窓が開けられないほどだし、
いろんな種類のオオトカゲがそのへんをふつうに散歩している(コモドオオトカゲと違って無害らしい)。
仏教の生類憐みの精神が浸透しているので、野良犬が寺院にフリーパスで入れて
境内で群れをなして寝そべっていたりする。
動物好きの旅先としてぜひおすすめしたい。



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  1. 2012/05/21(月) 22:13:09|
  2. 旅先の動物たち
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コメント

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IZUMIさん、おはようございます。二日酔い治りましたか?「講義」のまとめが、一段落ついたのですね。「新潮」楽しみにしています。私は下戸なので、酔っぱらいの夫に最後まで付き合うことが出来ません。絲山秋子さんの小説に「下戸の超然」というのがありましたが、よくぞ書いて下さったと思いました。さて、野生の象、生き生きしてますね。こんなに近くで観察出来たら、どんなにか興奮するでしょう。確かに、動物園の動物は表情も死んでいるような気がします。人間のエゴで狭い場所に閉じ込められ、一生を終えるのですね。何でも人間優先の考え方は改めないといけませんね。そういえば、ヒッチコックの「鳥」で主演されたティッピ・ヘドレンさんは、広大な土地を買い上げて動物保護に力を注がれていると聞きました。人間のエゴで、動物にも自然にも迷惑を掛けないようにしたいですね。
  1. 2012/05/22(火) 09:03:28 |
  2. URL |
  3. あき #XcHMMwdw
  4. [ 編集 ]

こんにちは

緑の草原を歩くゾウさん達 のびりと気持よさそうですね。
柵に座って、景色を眺めているサルさん達も楽しそう。
私も、動物がつらい思いをする作品は苦手です。
小学生の頃の教科書に載っていた、「スーホの白い馬」を読んだ時から、
苦手になりました。
全てのものが 自然のままに、共存できる道があれば良いのにと、
常々考えてしまいます。
今日は、肌寒いですね。体調を崩さぬよう、お気をつけ下さい。

追伸:「マールのドア」読み始めました。先が楽しみです。
  1. 2012/05/22(火) 12:54:19 |
  2. URL |
  3. 鈴木まゆこ #-
  4. [ 編集 ]

こんにちは。
ゾウ達、こんなにたくさん!
ゾウの群れって不思議が一杯ですよね。
可愛いです♪

動物園、小さい頃は毎週の様に行ってたもんですが、大人になるに連れ足が遠のきました。
スリランカ、一度は訪れてみたいものです。

『マールのドア』最高に良かったです!
侵食忘れて一気読みでした。
ステキな本を教えて頂いて、ありがとうです♪
  1. 2012/05/24(木) 14:04:37 |
  2. URL |
  3. qoomom #-
  4. [ 編集 ]

野生VS動物園

ティッピ・ヘドレンさんは動物好きが高じて、一時ライオンと暮らしてらしいですね。

『マールのドア』を気に入っていただけてよかったです。
私はマールの死の前後を読み返すたびに号泣していまいます…
  1. 2012/05/25(金) 01:02:46 |
  2. URL |
  3. IZUMI #-
  4. [ 編集 ]

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動物は好きなのに、動物園が苦手だ。昔はけっこう喜んで旅先の動物園を訪れてたりしていたのだけれど、タミーと暮らし始めたころから、だんだん動物園の動物を見るのが辛くなってき...
  1. 2012/05/22(火) 01:59:37 |
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