川の光日記

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長い間、ありがとうございました



代官山の蔦屋書店でのサイン会&ミニトークは盛況のうちに終わった…ようです。
「ようです」というのは、私が当日になって突然、強度のめまいと偏頭痛の発作に襲われたため、
ほんとうにほんとうに残念なことに、参加できなかったから…(泣)

おみやげを山ほど抱えて帰宅した夫から、このブログの読者も含む大勢の方々が来場し、
お花やお菓子やタミーのおもちゃなど心のこもったプレゼントをいただいたことを聞いて、
たとえ世界がぐるぐる回っている状態でも、なんとか会場まで行けばよかった!!!と深く悔やみました。

みなさま、どうもありがとうございました!
おかげさまでいま我が家は、素敵なお花とかわいいグッズとおいしいお菓子であふれています。
めまいはまだ完治せず、世界は少しだけ回り続けていますが…

そして、ここでひとつお知らせが。

『川の光2』の連載に並行してブログなるものを書いてみよう、と思いつきで始めたこの『川の光日記』。
当初は連載終了と同時に終わるくらいの軽い気持ちでいながら、読者の方から反応をいただけるのが刺激的で、
つい調子に乗って約2年半も続けてしまいましたが、
連載がめでたく本になり、イベントも無事終了したこのタイミングで、一度完結にしたいと思います。

新たにホームページのようなものを開設し、そこにこの日記をはじめ、夫の作品リストなどもろもろのアーカイブを収容して、
4月末か5月に再び軽井沢に移住するのを機に、新たに忘備録的なブログを始める(「千ヶ滝日記」とか?)…
そんな壮大な計画もなくはないのですが、ITリテラシーが低い私に果たして可能なのか否か?
いまのところすべては未定です。

何かを新たに始める場合にはこのブログ(当分は生きているはずなので)、
あるいは今後はもう少し活用するつもりでいるツイッターのアカウント @izumim123 
で宣伝させていただきますので、そのときは、どうぞよろしくお願いします!


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  1. 2014/03/11(火) 14:56:20|
  2. 川の光
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アートな夫婦の映画

台所に夫がつつつっ…と音もなくやってくる。
そして忙しく働く私の背後に亡霊のように立ちつくし、何度も大きなため息をつく。
やがて彼は原稿が書けない(正確には書く気になれない)自らの窮状について哀れっぽく訴えはじめる。
「今度という今度は、ぼくはほんとうに駄目になってしまったのかもしれない…」
この間、とくになにか手伝ってくれるわけではない。
「このままいくと来月の『S潮』に空白のページができてしまう…」
私は冷蔵庫からマリネしておいた鶏の骨付きもも肉(夫の好物)を取り出しオーブンにセットする。
「ぼくはM君(担当編集者さん)に土下座して謝らなければならないかもしれない…」
私はじゃがいもを火にかけ、ホウレンソウを水に浸して洗い物にかかる。
そんな私の背中に、畳み掛けるように弱音を吐き続ける夫。
「きみもこんな男とずっと一緒にいて、さぞかし気持ちが塞ぐことだろうよ…」

ほんまに気が塞ぐわ。

家にいるとずっとこの調子でたいへん鬱陶しいので、気分転換に近所のバウスシアター
(5月末に閉館という悲報が…)に映画を見に出かけた。
たまたま上映していたのは『キューティ&ボクサー』というドキュメンタリー。
いろいろありながらも40年間一緒にいるアートな夫婦の話だった。

無題

映画はブルックリン在住のアーティスト篠原有司男(80歳)と
その奥さんの篠原乃り子(59歳)の日常を淡々と追いかけていく。
生活の細部と過去の映像から、この奥さんが相当に苦労したことが伝わってくる。
19歳で21歳年上の破天荒な前衛芸術家と結婚し、半年後に妊娠。
いつしか実家からの仕送りは途絶え、夫はアルコール依存症に。
いまも暮らしは楽ではなさそうで、家賃は滞納しているし、天井からは雨漏りがするし、
40歳を目前にした一人息子もアルコール依存症になりかかっている気配…。

しかしこの夫婦、アートのことだけ考えて生きてきたためだろうか、たたずまいが清潔で美しい。
ふたりとも年齢を超越して人間として可愛らしく、なんともいえず魅力的なのである。
乃り子さんいわく「(結婚生活は)ものすごく大変だったけど、もう一度やるかと言われたら、やると答える」。
そうなんだろうなあ。私なんてまだまだ修業が足りないなあ。

とにかく、とても面白いドキュメンタリーだったので、もう公開は終わってしまいそうだけれど、
DVD化されたらぜひご覧になることをお勧めします(とくに既婚者の方)。
私がなぜか好きだったのは、飼い猫を洗うシーン。
こんなにおとなしく洗われる猫は初めて見たかも…。




  1. 2014/03/07(金) 22:21:31|
  2. 日記
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このごろのわたくしたち



いつのまにか3月に突入し、花粉が飛び始めた春めいた一日。

タミーは熊のシロを頭に乗せて昼寝している。
シロはタミーに“くわえもの”としてもてあそばれ、唾液でぐちゃぐちゃにされ、
振り回されるために生まれてきた、とても気の毒な熊だ。
繰り返し洗濯機で丸洗いされたために毛がカピカピだし、何度も手足がもげて縫合手術を受けている。
それでもけなげにタミーに寄り添うシロ。
そのうち『川の光』外伝で「噛ませ熊シロの一生」を題材になにか書いてもらえないものか。

吉祥寺に戻ってきた当初は「東京には空がない」などとぼやいていたタミーは、
最近はこちらでの暮らしに再び適応して、朝晩の散歩と食事を楽しみに規則正しい毎日を送っている。
東京では、宅配便のお兄さん、公園で会う犬友達、犬好きの通行人など、いろんな人に甘えては
「いいこだね~」と撫でてもらえるという利点もある。
前回の検査からそろそろ半年が経とうとしているが、食欲は旺盛だし、眠りは深いし、体調はとてもよさそうだ。

夫は4月から文芸誌で連載が始まる新しい長編小説の書き出しに悶え苦しんでいる。
いつものことだが、なかなか離陸できないのである。
いつものように、PCの前から逃亡するため、街をぐるぐる歩き回ったり、突然風呂に入ったり床屋に行ったりする。
そして「ぼくはもう駄目なのかもしれない…なんだか自分が乾ききった雑巾になったような気がする…
加齢で脳にスが入ってしまったのかもしれない…」云々と泣きごとをいう。

しかし「“ス”ってフランス語でなんて言うんだっけ?」と質問してみたら、
即座に「Intersticeじゃないかなあ」と返答が返ってきたのはさすが。
私は知りませんでした、そんなマニアックな単語。
それだけシナプスが繋がっていれば、まだまだいける! 大丈夫だ!

そして私はといえば、ヒマをみつけては鈴木道彦訳の『失われた時を求めて』を延々と読み続けるかたわら
(昨年の秋から読み始めて、やっと『ソドムとゴモラ』まで到達…)
最近導入した強力なミキサーで新種のスムージーを作っては、嫌がる夫にむりやり飲ませている。

こんな平和な、というか変わりばえのしない毎日ではあるが、
『川の光2』はおかげさまで好評のようだし、昨日は夫の詩集『afterward』が鮎川信夫賞を受賞したとうれしい知らせが。
ありがたいことである…

明5日、読売新聞夕刊の『川の光2』特集もぜひご一読を! 


  1. 2014/03/04(火) 22:58:46|
  2. 日記
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