川の光日記

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夫です。九份に行ってきました。


九份(ジォウフェン)の阿妹茶酒館のテラスでくつろぐ家内。

夫です。今日は疲れました‥‥
朝から郊外に出かけました。平渓線というのどかなローカル線で、
十分(シーフェン)、侯哃(ホウトォン)を見物。後者は猫の町として有名です。
家内はエクスタシー状態におちいり、猫写真を撮りまくっておりました。
その後、平渓線の始発駅の瑞芳へ戻り、タクシーで九份へ。
ここはホウシャオシェンの『悲情城市』の舞台になって、
一挙に超有名な観光地になってしまった町です。
急な石段の途中に建つ阿妹茶酒館のテラス席で、
夕暮れがゆっくり下りてくるまでの贅沢な時間を過ごしました。
「あき」さんのご要望にこたえて家内の接写を試みましたが、
「ええい、近くから撮るなと言うとるやろ!」と怪しい関西弁で叱られ、
「はりせん」(なぜか台湾にも持ってきていたのでした)で頭を
ばしっと叩かれてしまいました。
image_20130131220947.jpg
夕暮れ迫る九份の海景。

ところでこの阿妹茶酒館は、『千と千尋の神隠し』の湯婆の湯屋の
モデルになったと言われている風情あるお茶屋さんです。
ぼんぼりに光が灯りはじめると、神秘的な雰囲気があたりに広がって
なかなかすてきでした‥‥
image_20130131220948.jpg

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  1. 2013/01/31(木) 22:58:22|
  2. 日記
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夫です。教養を高めた一日。

故宮博物院ー翡翠製の「白菜」
故宮博物院の〈ヒスイ製白菜〉

夫です。故宮博物院に行ってきましたよ〜。
この名品の白菜は、さながらルーブル美術館のモナリザみたいなもので、
これのある部屋は入場制限で長蛇の行列。
しかし、別の階を見て、お昼どきに戻ってきたら、団体客がいなくなっていて
すんなり見られました。中国文明におけるミメーシスの欲望は
何か異様な発現のしかたをしていてきわめて興味深いです。

康楽公園で樹木を撮影中の家内
撮影中の家内ー康楽公園にて
  1. 2013/01/30(水) 16:36:40|
  2. タミー
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夫です。台北にて。

image_20130202181748.jpg

龍山寺の夜店街

夫です。台北旅行の初日です。
一日中かなり活動して歩き疲れました。
午前中はホテル周辺の中山地区の朝市を見物、
名物の「豆花」(豆腐のスウィーツ)を賞味。
夕方から夜にかけては庶民的な龍山寺地区の賑わいを堪能しました。
家内は旅行に出ると、とたんに食いしん坊になる体質です。
今日も朝食、昼食、おやつ、夕飯とむやみに食べまくっていましたので、
おなかでもこわすのではないかと心配しています。
明日は故宮博物院で、文化的な時間を過ごす予定です。
またご報告いたします。
  1. 2013/01/30(水) 00:10:35|
  2. 日記
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iPad mini持参で台湾へ



ついに念願のiPad miniを手に入れた。

さっそく内蔵カメラでタミーを撮影してみた。
カメラとしては少々使いにくいけれど、なかなかレンズの描写力があり、性能は良さそう。

そして、突然だが、明日から10日ほど、台湾に遊びに行くことになった。
ゲットしたばかりのこのiPad miniでWi-Fiに接続できれば、旅行中もブログ更新できるのだが、
うまくいかない場合は、しばらく更新をお休みしなければならない。

旅行中はいつものように、弟夫妻に留守番をお願いし、タミーとハナちゃんの面倒もみてもらう予定。
動物たちはすっかり二人になついているので(以前夫が「タミーのダークサイド」なる文章で指摘したように、
私たちがいなくて寂しがる様子がほとんどないのが飼い主としては「なんだかな…」なのだが…)とにかく安心だ。

台湾からのリアルタイム現地リポートは実現するのか? 乞うご期待!(ダメだったらごめんなさい…)

  1. 2013/01/27(日) 22:43:28|
  2. 日記
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『テッド』を見て「クマのぬいぐるみ力」について考える

無題ted2

異例のヒットを記録しているらしい映画『テッド』を見た。

この作品、我が家から徒歩5分の映画館で上映しており、いつも閑古鳥が鳴いている劇場なので
「まっ、大丈夫だろう」と甘く見て上映開始ギリギリに行ったら、
いままで見たこともないほど大量のお客がつめかけていて、あやうく立ち見になるところだった。
恐るべし、クマのぬいぐるみ力。というか、私もそこに惹かれて見に行ったわけだが…。

どんな物語かというと、要するに「ドラえもん」にR15のツイストを加えたアメリカ版と思えば間違いない。
“アメリカののび太”みたいな孤独でオタクな少年が、8歳のクリスマスにもらったクマにテッドと名前をつけ、
「神さま、どうかテッドに生命を与えて僕の友達にしてください!」と祈ると、それが実現してしまう。
このあたり、ほとんど説明がないのが潔い。
「やあ、ぼく、テッド!」とニコニコしながらキッチンに入ってきたぬいぐるみを見て、両親は一瞬パニックに陥り、
「早く銃を持ってこい!」などと叫ぶが、少年の説明を聞くとすぐに納得して家族として迎え入れる。

ドラえもんと違うのは、このクマは何か素敵な発明をしてくれるわけではなく、
時とともに不良オヤジと化し、大麻を吸引したり、デリヘル嬢を呼んだりするようになること。
テッドはこうした数々の悪行によって、35歳になった飼い主(というか“友達”)のガールフレンドの機嫌をそこね、
家を出て自立することを迫られ、近所のスーパーで働きはじめるのだが…(写真上)

無題ted1

↑当然のように車の運転もするテッド。おそらく無免許。無茶な運転で他の車を破壊しまくる。
ちなみにこのクマのチャームポイントは、眉毛と、年を経たぬいぐるみならではのくたびれた素材感だと思う。

下品なジョークがあまり好きではない方にはまったくおすすめしないけれど、ブラックな笑いと80年代の映画ネタ満載で
(「トム・スケリット」とか『フラッシュ・ゴードン』とか言われても、すぐにピンとくる若者はあまりいないような気もするが)たいへん愉快な作品であった。

家路をたどりながら、あらためて「クマのぬいぐるみ力」について考えた。
この映画のヒットを見てもわかるとおり、クマのぬいぐるみは、侮れない観客動員力を秘めている。
ディズニーランドの入場者数を飛躍的に伸ばしたといわれる「ダッフィー」しかり、
ツイッターで4万人に迫るフォロワーを誇る「ファーファ」しかり。

ここはひとつ、日本映画も、クマのぬいぐるみ力をおおいに利用すべきなのではあるまいか。
ファーファが人生に絶望して鬱病になり、周囲の人を暗い気持ちにさせる『たそがれファーファ』。
あるいは、くまモンがふとした拍子にシリアルキラーに転じ、日本各地を逃亡して回る『悪熊』。

愉快なクマの映画を見て楽しい時間を過ごした帰り道、気が付くとダークな想念にふけっている私…。


  1. 2013/01/24(木) 22:27:39|
  2. 動物の映画
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好評につき、お蔵出し写真第二弾

P1000053 (2)b

さらに探してみたら、少女時代のこんな写真も発見された。
これは何か「おイタ」をしたのが見つかって、「えへ…」という顔をしているところ。

このころ、タミーはちょっと目を離すとおイタをしていた。
観葉植物の葉っぱを噛んで粉砕したり、ゴミ箱を掘り返したり。

しかし、あまりの可愛さゆえに、夫などは毎朝、目が覚めるとケージに駆け寄り、
(まだ右も左もわからない仔犬だったので、この時代のタミーは夜はケージで寝ていた)
パジャマ姿のままタミーを抱きしめて、床のうえをごろんごろんごろん…と転がっていた。
いまでもこの遊びは時々しているが、もはや抱いてごろごろというより「犬プロレス」である。

P1030033b.jpg

↑ちなみに、こちらは最近の「えへっ」顔。
仔犬のころより含蓄のある表情になっている気がする。


  1. 2013/01/21(月) 21:36:19|
  2. タミー
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仔犬時代の写真発掘

P1000045 (2)b

未公開のタミー少女時代写真が発見された。

↑これはたぶん、家にきて間もないころ。生後3か月くらいではなかったか。
このころから手足ががっしりしていて「この子は大きくなりますよ~」といろんな人に言われた。
まだ「世の中のこと、な~んにもわかってません」的なきょとんとした顔をしている。
小さな歯が尖っていて、甘噛みされると痛かったっけ…

この愛らしい仔犬が、現在はこのように↓巨大化。

P1050182b.jpg

体は大きくなったが、いまだにお気楽犬で、世の中のことはあまりわかっていないかもしれない…。

  1. 2013/01/20(日) 23:01:27|
  2. タミー
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こんど出るお父さんの本

P1050176b.jpg

こんにちは、タミーです。
毎日さむくてきもちがいいね!
公園にもまだたくさん雪がのこっててうれしいなあ。
ぼくは雪のなかをはしったあと、家にかえってからしばらくおもちゃの引っぱりっこをしてあそんで、
それからこうやってうたたねするのが好きなんだ。
「なんでわざわざそこで寝るの?」って聞かれたけど、
引き戸がちょうどぼくの顔と手をあわせた幅にあいてて、なんだかおさまりがいいんだよね…。

そういえばきのう「第148回あくたがわ賞」が決まったんだって。
お父さんとお母さんがそのことについていろいろ感想を話しあってたよ。
なんでも、ひらがなをたくさんつかった、よこ書きの、固有名詞がでてこない小説が受賞したらしいの。
「ある意味タミーの文体に近い」ってお母さんがいってたけど、ほんとかな?

ところで、お父さんは最近、図書館にかよったりして、いっしょうけんめい、こんど出る本の仕上げをしてるよ。
タイトルは「めいじのひょうしょうくうかん」っていうの。

ぼく  「あのね、『めいじのひょうしょうくうかん』ってどういう意味?」
お母さん「ええと、明治っていうのは、昔の日本のことよ」
ぼく  「じゃあ『ひょうしょう』は?」
お母さん「表象かあ~…う~ん、説明が難しくてね…英語やフランス語だとrepresentationなんだけどね…
     要するに、多種多様な文化の諸次元の関係性の核を示すキー・コンセプトなのよ」
ぼく  「??????」
お母さん「つまり、早い話がイメージ化されればなんでも表象なのよ。たとえば犬でも猫でも」
ぼく  「ふううん…犬も『ひょうしょう』なんだね…。じゃあ『くうかん』は?」
お母さん「あっ、これは超簡単よ。ドッグランみたいなものよ」

つまり、お父さんは、昔の日本のドッグランについての本を書いているのかなあ?
…となんとなく納得しかけていたら、
お父さんが「犬に嘘を教えるのはやめんかい!」ってお母さんをはりせんで「バシッ」てはたいてたよ。
だから、ちょっと違うみたい…。

以下、お母さんの弁明:
犬に説明するのは少し難しかったのですが、『明治の表象空間』は夫が『新潮』に5年間も連載させていただいた
刺激的かつアカデミックな論考でありまして、刊行されればその方面で話題になること間違いなし!の一冊です。
刊行の時期が参りましたら、また改めてご紹介させていただきます。


それにしてもねむい…ねむいよ…


  1. 2013/01/17(木) 19:19:50|
  2. タミー
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大雪の朝、白黒猫はダイオウイカの夢を見るか?

雨が雪に変わったと思ったら、あっという間に銀世界が出現した東京・吉祥寺の朝。
雪景色に浮き足立っているタミーを連れて、近所の公園へ繰り出す。



それにしてもこの犬は、なぜこんなに雪が好きなのか。

P1050167b.jpg

ああ雪だ…これこれ、これだよ、この感じだよ…

P1050168b.jpg

ああ、雪がきもちいい! きもちいいよ!

雪にまみれて幸せいっぱいのタミー。
私はといえば、ヒートテックとセーターとフリースと防水パーカを重ね着し、長靴を履いて、
越冬隊のような装備で出かけたのに、30分もすると体がどうしようもなく冷えてきた。
「そろそろ帰ろうよ~」と催促してみたが、犬は雪に夢中で、全然言うことを聞いてない。

家に帰ると、ハナちゃんがストーブの前でぬくぬくしながら、
昨晩見たNHKスペシャル『世界初! 深海の超巨大イカ』の興奮を反芻していた。

P1050140b.jpg

「ハナちゃん、なんだかポーズがいつもと違う」
「ダイオウイカの真似をしてたの。似てる?」
「そういえば、目がちょっと似てるかも…」
「それにしても素敵な生き物よね、ダイオウイカって」
「イカに共感を覚える猫って、あんまりいないと思うんだけど…」
「獲物を捕獲する素早い触手の動き、優雅な身のこなし、そして鋭い眼光…」
「孤独の影を漂わせてるところは、なんとなく猫に通じるものがあるね」
「あのひとは厳しい深海をサヴァイヴする、ハードボイルドな単独者なのよ…。
私、これから一生、ダイオウイカさんについていこうと思う」
 
“ついていく”と言われても…なんだか意味不明。

私はNHKの番組では、世界初の動くダイオウイカの映像はもちろんだが、
プロジェクトを仕切っていたダイオウイカの第一人者、窪寺恒巳博士に注目した。
公式プロフィールでもイカ・タコの重要性について熱く語り「イカとタコは海のスーパースターです」と言い切っている。
「人間がいなくても生態系に問題はないが、イカとタコがいないと生態系は支障をきたす」というのが持論のようだ。
とにかくイカとタコが好きでたまらない博士なのである。いいなあ。

  1. 2013/01/14(月) 13:16:55|
  2. 日記
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『フランケンウィニー』で心に傷を負う

春に刊行予定の『明治の表象空間』を仕上げるために根をつめている夫。
ウクレレの教則本を前に四苦八苦している私。
煮詰まる理由にずいぶん差があるが、とにかく二人そろって煮詰まってしまったので、
気分転換のため、街に出て映画でも見ようということになった。
軽い気持ちで選んだのが『フランケンウィニー』。
どんな内容かはなんとなく知っていたのだが、まあティム・バートンだし、
ストップモーション・アニメだし、楽しいんじゃないじゃないの?くらいのノリであった。

ところが、上映開始90数分後。
エンドクレジットを前に、泣きぬれた瞳で陰鬱な視線を交わし合った私たちは
予想もしなかったトラウマを心に負って、劇場を後にすることになった。

「こんな映画、見るんじゃなかったね」
「ぼくは最初から、悪い予感がしてたよ」
「なんだか、心に深い傷を負っちゃったね」
「だから『最強のふたり』にしようって言ったのに」
「スパーキーは、あれで本当に幸せなの?」
「まあガールフレンドもできたみたいだから、一応幸せなんじゃないの?」
「ああいうの、本当の幸せっていうのかなあ…」
「自分のお墓の前で丸くなってたね…」
「ああ早く帰って生きた犬をモフモフして、この傷を癒さなければ…」


『フランケンウィニー』より、生前のスパーキー。

franken2.jpg
フランケン化したスパーキー。

お話はシンプルで、要するに『フランケンシュタイン』の本歌取りである。
孤独でオタクな少年が、事故で死んでしまった愛犬スパーキーを雷の力を利用して復活させる。
ところがそれを知った級友たちが真似をして、大小のモンスターを創造してしまい、
アメリカ郊外のスモールタウンは大騒ぎに…

こう紹介すると、なんだか愉快な作品のようだし、実際、映画としては、
文句のつけようがないくらい隅々までよくできているのだ。
しかし、私たちがつい失念していたのは、これは「犬が死んで無気味な姿で甦る」物語だということ。
そしてさらに始末がわるいのは、ゾンビのような姿になっても、
スパーキーの性格は以前と変わらず、素直で忠実な犬のままだという点である。
スパーキーが無邪気に駆け出して車に轢かれてしまう場面、
ツギハギだらけになって甦ってシッポを振り、少年の顔を舐める場面、
家から逃げ出して行き場がなくなり、自分が一時埋まっていた墓の前で丸くなって寝てしまう場面…
これらが、犬飼いとしてはいちいち胸にこたえる。

原作の小説や映画化作品の“フランケンシュタイン”は、
フランケンシュタイン博士が実験のために墓場から盗掘した見知らぬ他人の死体を繋ぎ合わせた怪物だった。
『フランケンウィニー』の少年が甦らせるのは、最愛のペットである。そこが決定的に違う。
いちばん可愛いものが、いちばん無気味な存在になってしまうこと。その胸がしめつけられるような感じ。
それこそがティム・バートンの真骨頂なわけだし、
実際、これだけ見るものを動揺させるパワーを備えた作品ではあるのだが…。

急ぎ足で帰宅し、きょとんとしているタミーとハナちゃんを撫で撫でしまくって、
ようやく心の落ち着きを取り戻した私たちであった。

P1050138b.jpg






  1. 2013/01/12(土) 22:14:52|
  2. 動物の映画
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2012年の動物本③ 『孤独なバッタが群れるとき』



地道に続いている2012年の動物本ベストシリーズ、最終回。

大きな書店に行くといつも、動物と進化論のコーナーに引き寄せられてしまう。
メインの関心は哺乳類と鳥類で、虫関係の本には滅多に手を出さないのだが、
これは、タイトルと帯に惹かれて、思わず手に取ってしまった一冊。

装丁はいかにも“学術書”だし、版元は東海大学出版会。
普通に考えればアカデミックで堅い内容のはずだが、それにしてはタイトルが妙に文学的だ。
帯の文句は「そのもの、群れると黒い悪魔と化し、破滅をもたらす」。
まるで最近話題のゴキブリ異星人マンガ『テラフォーマーズ』みたい。
そして、著者の名前もちょっと不思議である。
「前野 ウルド 浩太郎」。“ウルド”って…何? 著者紹介を見ると1980年生まれ。若い!

大人買いして家に持ち帰り、読んでみてまた驚いた。
内容的には、たしかに副題にある「サバクトビバッタの相変異と大発生」について書いてあるし、
実験結果のグラフなども多数掲載されているのだが、どうも文体がおかしい。
この文体は、どうやら著者のきわめてユニークなキャラクターに由来しているようだ。

書き出しからしてこうだ。
「その日、夜のネオン街を私は一人で歩いていた。昆虫学者になる夢がついえようとしていた」
見出しもなんだか変だ。
「あの娘にタッチ」「男たるもの」「オスにモテるがメスが好き」
「アゲハの誘惑」という見出しが登場したので、さてはバッタに見切りをつけて蝶に転向するのか?
と読み始めたら、「アゲハ」とは東京・新木場のクラブageHaのことで、
著者がポスドクになって収入が安定して気がゆるみ、“夜の蝶”たちに誘惑されそうになるが、
気を取り直して研究に復帰するまでの顛末が書かれていたのだった。

前野 ウルド 浩太郎氏は、バッタが大量発生する仕組み(相変異)を解明していく過程で多くの成果を上げ、
数々の賞を受賞し、現在はモーリタニアでフィールド調査を続ける前途有望な研究者らしい。
本書にはもちろん、その真面目な成果も大量に盛り込まれているのだが、
全体を貫くオフビートというかファンキーというか、従来のこの手の本ではありえないエキセントリックな調子によって、
バッタや虫にそれほど関心のない読者(私もそのひとり)をも引き込むパワーを持っている。
名前の“ウルド”の謎も巻末でちゃんと解き明かされる。

この「フィールドの生物学」シリーズはこれまで9冊刊行されていて、
①若い研究者に ②生物学者になるまでのいきさつや研究にあまり関係ないコマネタを含めて 
③自由に伸び伸び書かせる のがコンセプトのようだ。
バッタ本の前に出た『アリの巣をめぐる冒険』や『右利きのヘビ仮説』も目茶目茶おもしろいという噂。
またしても、大人買いで散財してしまいそうだ…。







  1. 2013/01/09(水) 23:48:12|
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とある年初の一日

ハッと気が付くと、1月6日になっていた。
時の流れが異常なまでに速いのはなぜだろう。
つい先日まで、ラジオ出演だお正月だと盛り上がっていたというのに。
これじゃあまるで時間を盗まれているみたいではないか。
などとブツブツ言いながら、タミーを連れてZ公園へ。



いつもの調子で「猫さん、こんにちは~」と馴れ馴れしく挨拶しにいったタミーを
「ガン飛ばすなんぞ10年早いんじゃこの阿呆たれ犬が!」と恫喝するZ公園の主。
『アウトレイジ ビヨンド』の塩見三省も腰を抜かすほどの迫力だ。

P1050119b.jpg

一瞬たじたじとなったがすぐに気を取り直し、アハ顔でお父さんに甘えることにしたタミー。
宇宙人のような顔になっているのは、美容整形の「フェイスリフティング」の原理で、
夫が皮膚を上にひっぱりあげているから。
犬も人間と同じように、歳をとると顔面の皮膚が落ちてくるらしい、というのが最近の発見である。

P1050093b.jpg

家に帰ると、ハナちゃんが『車谷長吉の人生相談 人生の救い』を前に、深く考え込んでいた。

「どうしたのハナちゃん、アンニュイな顔しちゃって」
「この著者の人生観には、背筋が伸びる思いがするわね」
「背筋が伸びるってハナちゃん、いつも猫背じゃないの」
「……」
「ごめんごめん、なんだかつまらないジョークを言ってしまって」
「じゃあ教えてあげるけど、“人間としてこの世に生まれてきたことには、一切の救いはありません”
というのが、車谷先生の基本的な考え方なの」
「それじゃ、人生相談しても意味ないじゃん」
「そうなの。だから相談した人は、“あなたさまを含めてご一家の人には、救いはないと思われます”とか、
“あなたは小利口な人です”とか言われて、さらにどん底に突き落とされてしまうわけ」
「ははあ…」
「人間のなかにも、猫と同じように、人間を突き放して眺めている人がいるのね…」

車谷長吉さんと猫が、似たような視線を人間に注いでいるとは知らなかった。
今年もせいぜい背筋を伸ばして生きなくては…。

そして告知。
先日夫が司会をつとめた「ミュージック・イン・ブックス 音楽と文学の交差点」の
川上未映子さんがゲストの回が、再放送されることになった。
1月14日(月)午後6時~6時50分 NHK-FM お聴き逃しなく。







  1. 2013/01/06(日) 16:40:32|
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2013年流行大予測



風邪をひいたりしながらも、なんとか無事に迎えることができた2013年のお正月。
今年の我が家のブームを予測してみた。

①ミニサイズのタブレット

いまだにスマホすら持っていないガラパゴスな私たちだというのに、
今年は iPad mini またはその類似製品の導入を計画中。
果たして使いこなせるのか?
(ちなみに、Kindle はごく初期に英語版に飛びついて購入し、
最初のうちは「ペーパーバックより断然お得よね!」などと浮かれて
スティーブン・キングや『ミレニアム』3部作などを読んだりしていたが、
最近はすっかり「紙の本」派に戻ってしまっている…)

②ウクレレ

年末に、ご近所の友人Kさんからウクレレをいただいた。
せっかく楽器があるのだから、演奏しなければもったいない。
というわけで、今年はとりあえず私が率先して、ウクレレ教室に通って入門する予定。
(しかし、その昔ギターに入門しようとして、Fが押さえられずに挫折したヘタレの私に
ギターよりミニサイズとはいえ、この楽器が弾きこなせるのか?)

③手品

15年ほど前、夫を嵐のように襲った「手品ブーム」。
海外の通販から、マジック関係の書籍やなんだかよくわからない手品グッズを大量に買い込み、
私や友人の前で披露(時々失敗)していたが、やがてブームは沈静化し、
書籍やグッズは宝の持ち腐れとなっていた。
ところが昨年末から、なぜか夫のなかでブームが再燃。
お正月中も、風邪で鼻をぐずぐず言わせながら、カード奇術解説のDVDを食い入るように見ていた。
なので、今年はおそらく、前のブームの時と同じように、
「さあ! いまから不思議なものを見せてあげるよ!」と目をキラキラさせながら迫る夫につき合わされ、
カードが出現したり、コインが移動したりする奇蹟のワザを鑑賞することになりそうな気がする。

今年はアベノミクスとか参院選とか、激動の年になりそうなのに、あくまでも脱力系の我が家…。


  1. 2013/01/03(木) 22:01:45|
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プロフィール

IZUMI

Author:IZUMI
賢くて優しかったハナちゃん
(2003~2013)の思い出に



『川の光2 タミーを救え!』
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