川の光日記

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大晦日にラジオを聴く



大晦日だというのに、夫は朝から風邪で寝込んでいる。
タミーが心配そうに傍らで見守っている。
私もいまひとつ体調が優れず、なんとなく風邪をうつされたような予感がするのだが、
こんな日に一家で寝込んでいるわけにもいかず、
最後の買い出しのため、ごったがえしている吉祥寺の街へ。

11時から夫がDJを初体験した例のNHK-FMの番組があるので、大荷物であたふたと帰宅。
一家で夫の寝床の周囲に集結して傾聴する。
普段よく聴いている人間の声がラジオから流れてくるのは、なんとも不思議な感じだ。
オタオタしたり噛んだりしているのではと危惧していたが、夫は意外に落ち着いており、
なによりゲストの平野啓一郎さんが、声も素敵だしお話も興味深くて、
全体として、かなりハイレベルな内容の番組になっていたような気がする。
明1月1日の11:00~11:50は、川上未映子さんがゲスト。
本日の回は、1月7日(月)午後9時5分~9時55分に
NHKラジオ第1(AM)で再放送されるらしいので、聞けなかった方もぜひ!

放送終了後、我が家では「こんにちは、作家の松浦寿輝です…」というフレーズが局地的に流行。
「だってしょうがないよ~。台本にそう書いてあるんだもん~」と鼻声で弁明しながら、
ダンゴムシ状になって再び眠りの体勢に入る夫。
その脇で思い思いの姿勢で丸くなる動物たち。
2013年も、我が家は相変わらず、人間と動物が入り乱れながら、ゆる~く暮らしていくことになりそうだ…。

今年もご愛読いただき、そして温かいコメントの数々、ありがとうございました。
来年もぜひ、よろしくお願いします!







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  1. 2012/12/31(月) 16:54:20|
  2. 日記
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2012年の動物本② 『動物に魂はあるのか』



こんな押し迫った時期に、しつこくブログ更新中。
まず、このブログによくコメントをくださる、らんくすさんから寄せられた情報をご紹介。

岩手県が「第3次ツキノワグマ保護計画」(案)を打ち出して、
ツキノワグマの保護計画を変更しようとしている。
① 管理年次の開始日を変更 → 狩猟自粛がなくなり、ハンターに有利になる
② これまで認められていなかった「春グマ狩り」を認める → 冬眠開けの母グマが殺され、
 仔グマたちが路頭に迷うことになる …ということらしい。
詳しくはここ↓を参照。
http://kumamori.org/news/

岩手県は1月4日まで電子メールで意見受付中みたいなので、上記のサイトを検討のうえ
「クマの無駄な殺生はやめてほしい」と思ったかたは、ぜひ反対意見メールを!
(アドレスのリンクも上記サイトにあり)

そして、今年読んだ動物本のなかで、この件にも関連した一冊を、ついでにご紹介しておきたい。



『動物に魂はあるのか』 金森修著(中公新書)。
古代ギリシャから現代まで「哲学者が動物という存在をどう扱ってきたか」をテーマにした本だ。

人間の動物に対する意識は、科学技術や社会制度と同様、時間の経過とともによりよい方向に進歩してきたはず…
そんなイメージを漠然と抱いていた人は、これを読むと、ちょっとショックを受けるかもしれない。

古代ギリシャの哲学者、たとえばアリストテレスなどは、動物に魂や精神活動があることを認めていた。
それは家畜やペットと接する普通の人の常識的な感覚に沿った考え方でもあった。
だが、17世紀のヨーロッパでは、近代的合理精神の誕生と時を同じくして、動物にとって過酷きわまりない
「動物機械論」という思想が一世を風靡した時期があったのだ。

このおぞましい思想の始祖はデカルトで、人間だけを特別視し、動物は感情も魂ももたない機械とみなした。
「機械だから平気だろう」というわけで、デカルトは自らウサギや犬の生体解剖も行った。
彼の弟子のマルブランシュはパリで犬を蹴飛ばし、犬が悲鳴をあげると「あれは別に何も感じないんですよ」
と言い放ったという(ちょっと出来すぎなエピソードのような気もするが…)

当然のことながら、同時代においてもこの思想は反発を招き、ライプニッツ、コンディヤック、ヴォルテールなど、
動物を擁護する「動物霊魂論」を唱える思想家が続々と現れる。
ヴォルテールなどは肉食に疑問を呈するヴェジタリアン的な感覚すらもっていたようだ。

18世紀後半以降、ありがたいことに「動物機械論」はすっかり下火になる。
19世紀に入ると進化論が登場し、生物学、人類学などの実証的知見も蓄積されて、
動物をめぐる哲学は、動物について考えることで人間存在について考える、というアプローチにシフトしていく。
動物の虐待に反対する動物解放運動などのアクティビズムも盛んになる。

だが、現在はある意味で、新たな「現代化された動物機械論」の時代でもある、と著者はいう。
工場畜産、遺伝子工学で改良された魚や家畜の登場…。
「人間は、最終的には動物より人間のほうが大切だと思っている。…直接には敵対せずただ地球上に
併存しているだけの生物たちでも、できるだけ制圧し、利用し、搾取しようとする」。

最後の最後の、「動物に魂はあるのか」と題された、短い一節が感動的だ。
それまでアカデミックだった文体が、ここで急に変化する。
少し長いけれど、一部を引用。

「人間は少しだけ、特別です。でも、だからといって他の生物に何をしてもいいということにはなりません。
自分の中の声を聴き取ろうとすれば、きっと聞こえてくるに違いありません、『お前がそんなに複雑で優れた
魂をもっているのは、他人だけでなく、他の生物にもできる限り気遣いをすることができるように、
そうなっているんだよ』と」

野生動物が消滅し、家畜とペットだけになってしまった世界…
そんな味気ない世界が到来しないように祈りたい。

  1. 2012/12/29(土) 17:37:37|
  2. 動物の本
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今年最後のお仕事



「タミーの口をびろ~んと引っ張ってみたい」とのコメントにお応えしてみた。↑
たしかに、これはちょっとおもしろい。
とても真面目な顔で「びろ~ん」とされるタミー…。

ところで、クリスマスも過ぎ去り、いよいよ「2012年も終わり」ムードが色濃くなってきた。
我々夫婦の、本年度最後のお仕事はこんな感じ。

●夫

2012年最後の「文芸時評」が本日の朝日新聞に掲載。
メインで取り上げているのは、津島祐子さんの長編、完結した花村萬月さんの連載など。

NHK-FMの番組「ミュージック・イン・ブック~音楽と文学の交差点~」を無事、収録終了。
放送予定は以下のとおり。

第一回 ゲスト 平野啓一郎さん
放送:2012年12月31日(月) 11時00分~11時50分

第二回 ゲスト 川上未映子さん
放送:2013年1月1日(火) 11時00分~11時50分

夫とゲストの方々が、自分の作品に登場する曲や個人的に思い入れがある曲を紹介しながら
その背景を語り合う…という構成で、ショパンの夜想曲からビートルズの「Srawberry Field Forever」まで
多彩な曲が登場。番組のメインテーマは夫が偏愛するセロニアス・モンクの「Blue Monk」。
お忙しい時間帯かもしれませんが、是非、聴いてみてください!
http://cgi2.nhk.or.jp/navi/detail/index.cgi?id=12f27220121231

●私

本日発売の『VOGUE JAPAN』2月号で、
瀬戸内寂聴さん、上野千鶴子さん、哲学者の國分功一郎さんなどに取材。
テーマは「Forever Young」。なかなか充実した内容なのでこちらも是非!
http://www.vogue.co.jp/magazine

発売中のFIGARO2月号「本と映画と女と男」で
「女と男のすれ違い映画」をセレクト。
最初にお題をいただいたときはちょっと悩んだのだが、よく考えると「すれ違い映画」は山ほどあるのだった…。
http://madamefigaro.jp/magazine/figaro/post-78.html

なお、我々は、2013年もお仕事を大募集中。
夫はラジオのDJデビューという夢を奇蹟的に果たしたので、次は新たなる野望である
「映画に悪役として出演」をぜひ実現させたい、とのこと。
ただし、『アウトレイジ ビヨンド』など、近年の悪役のハードルは相当あがっており、
こちらはかなり無理な願望のように思われる…。

  1. 2012/12/26(水) 08:40:54|
  2. 日記
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メリークリスマス



こんにちは、またまたタミーです。
今年も「くりすます」の季節がやってきたね!
この季節になると、なんとなくこのぼうしを出してきてかぶっちゃうんだ。
犬用のぼうしだから、ちゃんと耳をとおすためのゴムのわっかがついてるの。

うちのお父さんとお母さんは、「くりすます」にはあんまり興味がなくて、
「バブル時代じゃあるまいし」とか「高校生じゃあるまいし」とか
「別にクリスチャンでもないしね~」なんていってて、あんまりはりあいがないんだけど、
今年はぼく、こんなすてきなプレゼントをいただいて、すっごくうれしいの。
ぼくの写真がラベルになった、すぺしゃるブレンドのビールなんだよ!

P1050070b.jpg
あんまりかわいくて、飲んでしまうのがもったいないくらい。
クンストラボトウキョウのAさん、ありがとうございました!

  1. 2012/12/23(日) 16:38:27|
  2. タミー
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2012年の動物本①『狼の群れと暮らした男』



2012年もいよいよ終わろうとしているので、
今年読んだ動物本で、印象に残った何冊かについてメモしておこうと思う。
なかでも、いちばん強烈だった一冊がこれ↑。

ここ数年、オオカミを題材にした書籍や映画が静かに増えているような気がする。
たとえば以前にもこのブログでちょっと触れた、マーク・ローランズの『哲学者とオオカミ』(白水社)。
オオカミを飼った哲学者の体験談と、そこから導かれる人間と動物の関係をめぐる哲学的な考察で、
その変人ぶりに感心し、たいへん面白く読んだのだが、
それをはるかに凌駕するのが、この『狼の群れと暮らした男』=ショーン・エリスさんなのである。

エリス氏は、オオカミを人間社会に導きいれて「飼う」のではない。
みずから単身ロッキー山脈の奥深く分け入って、オオカミの群れのなかに身を投じてしまうのだ。
そして最初のうちは「試し噛み」されたり、体当たりされて気を失ったり血尿を出したりしながらも、
やがてオオカミの家族に受け入れられ、約2年の間、一緒に生活することに成功する。
この間、食事はオオカミが分けてくれる生肉のみ。
森から出てきたときは体重が20キロ以上減り、別人のようになっていたらしい。

もちろん、これは普通の人がいきなりトライしてできることではない。
エリスさんは英国ノーフォークの田舎で動物たちに親しんで育ち、さまざまな肉体労働を経験し、
軍隊でSAS(陸軍特殊空挺部隊)の過酷な訓練を受け(これがロッキーではかなり役立ったらしい)、
その後アメリカに渡って、アイダホ州でオオカミの保護活動に携わっている。
オオカミ化する下地は一応できていたのである。
それにしても、奇人変人の域を軽く飛び越えた、スーパー・エキセントリックな人なのは確かだ。

無題
↑オオカミに「よぉ! どうだい調子は?」と言われているエリスさん。

イギリスに帰国後は、自然動物園を根拠地にオオカミを飼育しながら野生オオカミの保護活動を続け、
その活動がBBCやナショナル・ジェオグラフィックなどで紹介され「ウルフマン」として有名になったエリスさん。
人間と動物の境界を超え、あっち側に行って帰ってきたワイルドな人のわりには、なぜか女性にもモテて、
子供が5人もいる(ただし女性たちは最終的にはついていけずに去っていくのだが…)
そしてライターが彼の語りをまとめたこの本も、極端に求道的だったり、ニューエイジ的だったりすることなく、
時にユーモアを交えながら、かなり淡々と客観的に、破天荒な体験を振り返っていて好感がもてる。

私が感動したのは、巻頭で紹介されているオオカミと少年のエピソード。
エリスさんは、自分が管理するオオカミ園にやってきた自閉症で身体障碍者の少年に、
赤ちゃんのときに下あごを潰されて「グーフィーのような顔になってしまった」けれど
性格は優しいザーネスティという名前のオオカミを、おそるおそる対面させてみる。
するとオオカミは少年の前で正座して、彼の顔を舐めはじめ、
それまでどんな感情も見せたことがなかった少年の目から、一筋の涙がこぼれたというのだ。

この本にはザーネスティの写真も載っていて、本当にグーフィみたいだけどやさしい顔をしている。








  1. 2012/12/20(木) 18:27:05|
  2. 動物の本
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そうせんきょ終わる



こんにちは、タミーです。

「そうせんきょ」が終わったみたい。
そして、なぜかお父さんもお母さんもハナちゃんも
みんなそろって肩をがっくりおとして、目がうつろになってるの。

ハナちゃんはせっかく立候補したのに「ぎせき」がもらえなかったし、
お父さんとお母さんの票は「全部“死に票”になってしまった」んだって。
「しにひょう」って、何?

ハナちゃんは、食欲とかまったくおちてなくて、今朝もごはんをがつがつ食べたあと、
ふっとため息をついて遠い目をして、こんなコメントをしてたよ。

「猫という弱者の中の弱者の存在を、多少なりともアピールできただけでも意義はあったと思わなければ」

でも、ぼくのみるところ、ハナちゃんはせんきょ運動も全然せずに、ほとんどの時間、
ストーブの前でまるまってねてるだけだったから、しかたないよね…。

ところで、猫が弱者なんだとしたら、犬もそうなのかな?
ぼくも「のんぽり犬」に甘んじてないで、政治にかんしんをもったほうがいいのかな…

でもとりあえず、なんだかねむくなってきちゃったから、お父さんの上にのって昼ねすることにしようっと。

P1050086b.jpg
ああ、ねむい、ねむいよ…

  1. 2012/12/17(月) 16:52:09|
  2. タミー
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投票日迫る!



衆院選にゲリラ的に立候補したというのに、ハナちゃんが選挙活動をしている気配がない。

「ハナちゃん、投票日まであと3日だよ! ほかの政党は政見放送で熱く語ったり街頭演説したりしてるよ!」
「自民党の政見放送で、CGの安倍晋三が日本列島を抱きかかえている映像には驚愕したわね…」
「ハナちゃんは何もしてないみたいだけど、大丈夫なの?」
「あら…私、何もしていないように見える?」
「日当たりのいい窓辺の椅子に座って、うとうとしているみたいに見えるけど」
「昔、青島幸男っていう議員さんがいたでしょ?」
「ハナちゃん、猫なのに、昔のことよく知ってるね…」
「あの人の場合、立候補したあと選挙活動を一切しないのが、逆に一種の選挙活動になっていたのよね」
「ははあ…そういう戦略なわけね…」

ただ家でぬくぬくしていたいだけなどと考えてはいけない。ハナちゃんにはこんな深慮遠謀があったのだ。
我が猫ながら凄い奴…。

P1050052.jpg
一方タミーは、今日もまた元気にボールで遊び、ノンポリ犬の人生をエンジョイしているのだった…。




  1. 2012/12/13(木) 17:39:54|
  2. ハナちゃん
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川の光忘年会



昨日開催された『川の光2』連載の慰労会兼忘年会で、
挿画の島津和子さんから、こんな素敵なプレゼントをいただいた。

紙粘土の上から彩色したタータと、アルマジロのソロモン爺さん。
アボリジニの壁画を連想させるような、ソロモン爺さんの細かい芸術的な紋様に目を奪われる。
島津さんは絵画だけでなく、こうしたオブジェも制作されているのである。
忙しかった連載の仕事が終わり、いまは「生き物をひっくりかえしたらどう見えるか」という
興味深いコンセプトのヴィジュアルブックをつくる作業を進めていらっしゃるとか。

忘年会はいかにも『川の光2』の打ち上げらしく、イモリ、ヤモリ、キツツキ、オオカミ、シャチ、
イノシシ、クマなどの話題で盛り上がった(と書くと、いったいどんな忘年会なんだと思われそうだが…)

とくに印象深かったのは、生態系の乱れによって、日本各地の里山でヒルが増えているという話。
ヒルは吸血していない状態では糸のように細いので、服の縫い目や靴下の網目から侵入してくる。
いちばん簡単に除去する方法は、無理にはがすのではなく、満腹するまで血を吸わせてやることだそうだ。
恐ろしい奴らである。山ガールのみなさんは、気をつけたほうがいいと思う。
  1. 2012/12/11(火) 18:45:37|
  2. 川の光
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人間にとって成熟とは何か2



夫が昨日のエントリに不満を表明している。

「あのね、佐藤優が『中央公論』の今月号に書いているけど──」
「あの月に300冊本を読むという驚異的な読書家ね」
「ナポレオンのようなカリスマ的な政治家は、いま政治には全くなんの関心もない人のなかから、
そのうち突如として出現するかもしれないんだって」
「そういう人が彗星のように出現して、日本を救ってくれるといいねえ…」
「で、その誰かがである確率も、まったくゼロとはいえないと思うわけ」
???」
「その場合、僕が嬉々としてブランコをこいだり、ピョンピョン蛙で遊んだりしている画像が
ネットに存在してたら、ちょっとまずいでしょ…」
「うう…」
「『幼児用 3さい―6さいまで』という指定のある遊具にこっそり乗って遊んでいる58歳の男に、
あなたは国政を託す気になれますか? なれないでしょ!」

わが同居人ほど政治的カリスマという言葉が似合わない男もいない。
したがって、そんな心配は文字通り「杞憂」なのだが、なにやら楽しく妄想にふけっているようなので、
あえてそこを指摘するのはやめておいた…

P1050062.jpg
この間、タミーは尾っぽを使って公園の一部を掃き掃除できる能力を証明。

そして、政治的カリスマといえば、衆院選の公示に伴い、
ついにハナちゃんが結成されたばかりの新党「猫の生活が第一」から出馬を決めたらしい。
脱原発、反TPP、領土問題棚上げをマニフェストに盛り込んだ超リベラル猫政党…らしい。

選挙区が東京18区の方は、公園などに掲示されている候補者のポスターの脇に
小さな小さなハナちゃんのポスターが掲げられているかもしれないので、注意して見ていただきたい。
以前、渋谷駅の岡本太郎の大壁画の横に、アーティスト集団がゲリラ的に
ミニサイズの作品を展示したことがあったが、ああいうイメージである。

067hana.jpg

  1. 2012/12/09(日) 17:34:41|
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人間にとって成熟とは何か

ある雑誌の『Forever Young』という特集の取材をさせていただいたのがきっかけで、
このところ、人間にとって成熟とは何なのか、ずっと考え続けている。

日本では、若さは絶対的な価値をもっているし、実際に年齢の割に若く見える人が多い。
50代なのに30代に見える方法を紹介した本がベストセラーになったり、
アンチエイジング雑誌が創刊されたりしている。

ところが、欧米では、「若い」は必ずしもいい意味ではないらしい。
「未熟」「青い」「まだ人間としてできていない」的なニュアンスがまず先に立つようなのだ。

そういう観点で、わが同居人(1954年生まれ)の日頃の行動を見直してみると…


公園に行けばブランコに夢中になり、

P1050055.jpg
幼児用の乗り物で楽しく遊び(壊れないかとハラハラした)

P1050037.jpg
西荻窪の駄菓子屋さんで入手した「親子ガエル」がマイブームである(定価100円)。

はっきり言って、「若い」より「幼稚」という言葉がふさわしい。
こんなことでいいのだろうか。
こういう人がいるために日本はいつまでたっても成熟できず
「幼少の帝国」(©阿部和重)の段階にとどまっているのではないだろうか。

とはいえ、親子ガエルは思いのほか楽しいので、追加でもうひとつ購入して、夫婦で遊ぶ予定。

P1050039.jpg
横から見るとこういう感じ。ポンプで空気を送りこむとジャンプする。
100円にしてはコストパフォーマンスが異様に高い。

P1050044.jpg
おとうさんって、こどもだね!(いつになくキリッとしているタミー)



  1. 2012/12/08(土) 16:17:28|
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『007 スカイフォール』で、人生50年について考える

無題

ようやく待望の『007 スカイフォール』を見た。
予想を上回る完成度に、夫ともども大満足。「眼福、眼福」とホクホクしながら帰ってきた。

007シリーズの50周年を記念する本作には、山ほど懸案事項があったのではないかと思う。
冷戦時代に誕生したギミック満載のスパイものを、50年後にモダンに甦らせるにはどうすればいいのか。
そもそも007=ジェームズ・ボンドの魅力とはなにか。ファンはなにをこのシリーズに求めているのか。
大英帝国の威信にかけて、これらの課題をクリアしなければならない。

あれこれ考え抜いた結果、監督とスタッフがたどりついた結論は「原点回帰」だったのではないか。
それゆえ本作では、アクション場面の演出からファッションまで、すべてが正統派で基本に忠実だ。
と同時に、これはきわめて知的で、自己言及的な作品でもある。
「お互いにこの仕事、長いわね」とM。
「長くやりすぎたかもしれない」とボンド。
彼はもう中年にさしかかり、体力テストで息が切れ、
目が悪くなっているのか、射撃の腕も落ちている(このあたり、非常に身につまされる)

いまでは想像もできないが、007の第一作が公開されたころはまだ平均寿命は短く
「人生50年」という感覚がまだ残っていたのではないかと思う。
50年では死ねなくなってしまった現在、人は、そしてジェームズ・ボンドは、いかに生きるべきなのか。
この映画では、ボンドは一度死に、再生する。
「あんたの趣味はなんなんだ」とハビエル・バルデム演じる悪役に問われてボンドは答える「復活、かな」

そして映画の後半、『ゴールドフィンガー』のあの伝説的なアーストン・マーティンに乗って
彼が帰っていくのは、生まれ故郷のスコットランド。
両親の死をめぐる悲劇もほのめかされ、ボンドの死と再生はなにやら精神分析的な様相すら呈しはじめる。

こう書くと頭でっかちの作品のようだが、もちろんファンサービスも抜かりはない。
タイトルが出るまでの息もつかせぬ鮮やかなアクションのシークエンス。
(この場面の状況がひと目で見て取れる端正なカメラワークがすばらしい)
完璧なスーツやチェスターコート、アクションのあとでカフスを直すいつものしぐさ。
イスタンブール、上海、マカオ、ロンドンと舞台は華麗に移り、美女やカジノやマティーニも登場。
悪の勢力がサメとかワニとか危険な動物を飼っているのも007のお約束だが、本作にはコモドオオトカゲが登場。
(ただしコモド君は腐肉を好むので、本当はこの映画のように生きた人間を丸のみしたりはしない)
Mのオフィスの帽子掛けまで、ちゃんと再現してくれていた。

ああ面白かった。地元吉祥寺の徒歩圏内の劇場で上映していることだし、もう一度見に行こうかしらん…。

↓なお、懐かしくなってスコットランド旅行の写真を見直していたら、
偶然にも「ダニエル・クレイグ立ち」をしている夫を発見。
scotland.jpg
しかし、これは実際には「散歩の途中で迷って地図を片手に途方に暮れている」姿なのだった。

  1. 2012/12/04(火) 23:03:42|
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冬の散歩

このところ、日没の時刻がどんどん早まっていくので、
暗くなる前に散歩をしようと、早めの時刻に野川公園へ向かった。
この公園は、春秋の行楽シーズンの休日を除くと人口&犬密度が非常に低いので
ほとんど貸切状態で歩き回れるのがうれしい。



冬枯れの林のなかにしばし佇む、後半生に突入した一匹の犬、そしてひとりの男。

P1050016.jpg

公園内の「くじら山」をゆっくり登攀する男のシルエット…そのかたわらにはよく見るとあの犬が。

まるでコーマック・マッカーシーの小説の一場面のようだ、と言いたいところだが、
ここはテキサスやメキシコの荒野ではなく、登っているのは山というより単なる「ゆるい丘」なのだった
(しかし傾斜がゆるい割には、運動不足でメタボ疑惑の男の息は、すぐにあがってしまうのだった)

それにしても、何やら人を哲学的な気分へと誘う、冬の夕暮れの光景ではある…。

行く手に虚無が待ち受けていることを知りながら、我々はなんのためにこうして歩み続けるのだろうか。
我々の生の目的とは、結局なんなのだろうか。
ふと犬に問うたところ、以下のような返答が。

1)おいしいものをたべる。主食だけでなく、おやつがあるとなおよい。
2)土のうえをかけまわる。ときどきボールであそぶ。
3)枯葉のうえをころげまわる。
4)川にはいって、濡れた葉っぱや枝や泥を体じゅうにつけるとおもしろい。
5)家にかえっておふろに入れてもらう。まだあそび足りない場合はタオルで「ひっぱりっこ」をする。
6)ぐっすりねむって、おいしいものをたべている夢をみる。

犬はシンプルでいいなあ、とつくづくと思う冬の一日であった。


  1. 2012/12/01(土) 22:35:39|
  2. 日記
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IZUMI

Author:IZUMI
賢くて優しかったハナちゃん
(2003~2013)の思い出に



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