川の光日記

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お待たせしました。質問へのお答え第一弾



こんにちは、タミーです。
きょうは、「はろいーんのかぼちゃ」を買ってもらったんだよ!
いままでは「あれは製菓業界の陰謀だから」とかいって買ってもらえなかったの。
でもぼく的には、容器よりなかにはいってるかぼちゃのおかしのほうに興味があるんだけどね。

ところで、みなさんにいただいた質問で、お父さんにインタビューしてきたよ!
ちょっと長くなっちゃったので、今日は第一弾ね。

『川の光2』Q&A その1 登場キャラクター&エピソード編

Q 登場人物のネーミングが皆はまっていると思いますが、何となく思いついた名前なのか、
悩まれるのか? (ペペさん)
Q 登場人物?のネーミング、私も気になりますね。 (ひろわんこさん)

A 名前はあまり悩まず、直観的につけます。
昔は凝りに凝ったりしていたんだけど。不思議ですが、どんな名前でも、しばらくたつと、
ずっと前からその名前だったとしか思えなくなるものです。人間と同じです。
マクダフはウエストハイランドテリアとシーズーのミックスだからスコットランド風にしたいとか、
ビス丸(ビスマルク)はドイツ系、といったなんとなくの方向性はありました。
ぼくが好きな名前はカラスの「カアスケ」。だって、あいつ、「カアスケ」以外の何ものでもないでしょ!

Q マクダフはなぜあんなに賢いんですか? (遼さん)
Q みなさん書かれていますが、マクダフはどうしてあんなに賢いのでしょうか?
どんな犬生を送ってきたのか… とっても気になります。
「物語には出てきていないけど、実はマクダフって○○」みたいな裏話があれば、ぜひ教えていただきたいです!(inoccoさん)
Q この物語の中で先生が一番思い入れのあるメンバーは誰ですか? (まゆろあさん)

A ふっふっふ…マクダフの前半生は、謎に包まれているんですよ。できれば謎に包まれたままにしておきたいなあ。
ぼくが一番思い入れのあるキャラクターはやはりマクダフです。偉いやつですよね。
どの動物にも、ちょっとずつ自分が入っていますけどね。
地下鉄サムやマルコにも、けっこうぼく自身が投影されているかもしれません。

Q マクダフは結局フラっと出て行ったけれど、タミーちゃんの家をベースに暮らすのでしょうか。
ビス丸は直樹君の家までの道中は大丈夫だったのでしょうか。
そしてタミーたちと再会の機会はあったのでしょうか。
どなたかが言っていらしたけれど、ビス丸はお父さんになったのでしょうか。(Marikoさん)

A う~ん、こういう質問には、マクダフの前半生と同じように「謎に包まれている」とお答えするしかない。
逆にいえば、リルが言っていたように「世の中なんでも起きる」というか…。
ただ、ビス丸は直樹の家まで、おそらくかなり苦労したでしょうね。またレインボーブリッジを渡って、
あのルートを帰って行ったわけですから。途中で迷ったり…丸三日くらいかかったんじゃないでしょうか。
直樹の家にたどりついたときは、痩せこけてお腹がぺこぺこだったはず。

Q 私はココとナッツ夫婦がかなり好きなのですが、あの奇妙な喋り方はどうやって思いついたのでしょうか?
先生とIZUMIさんの普段の会話の中にヒントはあったりするのですか?( Rさん)

A あのひとたちは「外国人」ですから、ちょっと変なしゃべり方にしたかったんです。
それから、あのころちょうど『外伝』の中の「緋色の塔の恐怖」を並行して書いていて、
擬古文に凝っていたので、その影響もあるかもしれません。
(夫との普段の会話は、ココナッツ夫妻とはあまり似ていない…と思いますが、
ハタから見たらどうかはよくわかりません…IZUMI)

Q マクダフやビス丸には、具体的なモデルがいたのでしょうか? (あきさん)

A いえいえ、どの動物にも具体的なモデルはいません。この物語でモデルがいるのはタミーだけ。

Q タミーの「先生」は作者ご自身がモデルでしょうか?
なんとなく挿絵の先生と実在の先生の雰囲気が似ているように思えるのですが。
作中の「先生」はどうやら独身みたいですが、もし奥さまがいらっしゃるのなら登場しないのはどうしてですか?
もし独身なら、そこになんらかのIZUMIさんの思惑があるのでしょうか(笑)? (りりさん)

A いいえ、あの「先生」はぼくがモデルではないし、ぼく自身とはかなり違います。
彼の専門は哲学で、離婚して独り暮らしをしています。ちょっと浮世離れした性格の中年男。
(『川の光 外伝』中の「犬の木のしたで」という短編でもう少し詳しいことがわかります。)
『哲学者とオオカミ』というすばらしい本(これはお勧め!)を書いたマーク・ローランズという
変人の哲学者がいますが、なんとなく彼に近いイメージでしょうか。
タミーが飼われている家を、ホームドラマに出てくる絵に描いたような家族にしたくなかったので、
ああいう飼い主になりました。
(私の思惑はまったくありません! IZUMI)

Q タミー救出隊のメンバーを7名としたのは、IZUMIさんのブログで書かれていらしたように、
七人の侍や荒野の七人のイメージもあるのでしょうか? (匿名希望さん)

A これは、ブログに書かれている通りです。このほかに『黄金の七人』というイタリア映画もあって、
こちらも意識していました。7という数字はいろんな意味でちょうどいいバランスなんでしょう。
実を言えば、映画としてはむしろロバート・アルドリッチ監督の
『特攻大作戦』(原題はDirty Dozen、これ、面白いですよ!)が頭にあったので、
12匹にしたかったんですけどね。『七人の侍』同様、こちらも最後の決戦でばたばた斃れていくんだけど。
しかし12匹の動物はあまりに多すぎて…。

Q 印象的だったのが、タータとチッチがスカイツリーに間違って行ってしまうシーンです。
しかも開業に沸いている時期にぴったりでしたので、すごくタイムリーだね、と話していました。
これは、この時期に合わせて登らせようと最初から目論んでいらしたのでしょうか?(南さん)

A いいえ、これはまったくのなりゆきというか、偶然です。
地下鉄に乗って間違った行先にたどり着いてしまうというアイデアが先にあって、
そこがスカイツリーだったら面白いんじゃないかと。
『川の光2』は、全体で1か月くらいの出来事で、季節的には、おそらく4月ごろの話なんです。
スカイツリーはたしか5月開業でしたよね。今年の4月はまだ開業前だから、
ひょっとしたらこれは、2013年4月の話なのかもしれません。
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  1. 2012/10/30(火) 23:30:02|
  2. 川の光
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『川の光2』、堂々完結!

『川の光2』がついに最終回を迎えた。
第一回が掲載されたのは2011年9月1日だったから、連載期間は丸1年と2か月。
クマタカのキッドが東京の湾岸地帯の上空を悠然と飛ぶシーンから始まって、
タミーの誘拐、リルからその知らせを聞いたチッチとタータの決起、マクダフの登場、ビス丸の参加、
やや遅れてマルコも仲間入り…という具合に、7名の救出部隊メンバーが集まっていったのだった。
ラストは、チッチとタータがまた新たな冒険に海へと旅立つのか? それとも…?
と余韻をもたせた粋な終わり方。

連載の切り抜きを張りつけたコクヨの大判スクラップブック上下巻を、しばし夫とふたり、感慨深く眺める。

「長かったような、短かったような感じだね…」
「最初は『七人の侍』みたいに、救援チームの何名かが犠牲になる、なんて案もあったのよね。
いまとなっては考えられない展開よね…」
「この間、ぼくは“人生最大の危機”を何度も何度も迎えたもんだよ。『川の光2』以外の締切でだけどね(遠い目)」
「そういえば、春先のまだ肌寒いころに、東京タワーやレインボーブリッジにロケハンに行ったっけ(遠い目)」
「レインボーブリッジを渡るのは怖かったね…」
「あっ、それより何よりこの3月に、大学を辞職するという事件があったじゃないの」
「忘れてた…。あれはなんだか、どうでもいい出来事だったみたい。今になってみると
20何年もよくあんなことを飽きずにやってたな、という感想しかないよ」
「まあとにもかくにも、めでたく完成したわね。おめでとう!」
「きみにも、いろいろ支援してもらってなあ…。実際、きみの援助なしにはここまで辿り着けられませんでしたよ」
(↑珍しく殊勝な気持ちになっているようだが、じきに忘れる予感)

そして、連載に関する多数の質問、ありがとうございます。本日の24時まではまだ受け付けてますよ!
近日中に、そのすべてを作者にぶつけたインタビューを掲載予定。お楽しみに。


↑主要メンバーで記念撮影。ハナちゃんも特別参加。ちなみにこのチッチとタータは、
「田中動物病院」院長夫妻のモデルになった、東大教授のT先生とその奥様からいただいたパリのお土産。

  1. 2012/10/28(日) 11:11:53|
  2. 川の光
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秋晴れの野川公園にて



今日もまた、素晴らしい秋日和になった。
「老化のせいで脳が劣化した」とか「もう眼もよく見えない」などと大袈裟な弱音を吐きまくりながらも
めでたく原稿を書き上げた夫とともに、タミーを車に乗せて野川公園まで散歩に出かけた。

P1040047.jpg

野川は、『川の光』シリーズに「川」のイメージを提供してくれた場所。
そういえば、去年のいまごろも、お弁当をつくってここに遊びにきたっけ。
『川の光2』の連載は始まったばかりで、タミーはまだ5歳だった。

ふと気が付くと、連載も残すところあと2回。私たちはひとつ歳をとり、タミーはもうすぐ7歳になろうとしている。
ありがたいことに、事件といえば私が肋骨を折ったくらいで、なんとか無事に過ごすことができた…ような気がする。

P1040060.jpg
水遊びのあと、草むらでワイルドにごろ寝を敢行する我が家の迷犬。
全身に草、葉っぱ、小枝、土、砂利などがまんべんなく付着。あ~あ。

P1040068.jpg
そんなタミーをちょっと心配そうに見守る、チッチとタータとリル。
(このリル人形は「スズメにしては尾っぽが長すぎ」と夫から批判されているが、私はかわいいので良しとしている)

連載を読んでいてくださった読者の皆さんは、どんな1年を過ごされたのだろうか。
あと2回、もう少しだけお付き合いくださいませ。
ちなみに質問も、まだまだ絶賛受付中です!


  1. 2012/10/26(金) 15:44:53|
  2. 日記
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名犬ビス丸ことレオ



今日の東京は、本当に気持ちのいい秋晴れだった。
夫いわく「春と秋にそれぞれ数日しかない好日」。
タミーを連れてどこかに出かけたいような日和だが、夫も私も締切を抱えているので残念ながら叶わず。
それでもハナちゃんもタミーも、家で仲良くのんびり日向ぼっこを楽しんでいた。

『川の光2』は、昨日と本日の2回にわたって、ビス丸ことレオが直樹少年と再会し、
彼とともに充実した一生を過ごした感動的な後日談が語られていた。
この2回は、連載のなかでもとりわけ読者からの反響が大きかったそうで、
読売新聞に多数の手紙や電話が寄せられたとか。
このブログにも感想や質問をたくさんいただいている。ありがたいことである。

ところで、ジャーマンシェパードとゴールデンレトリバーの決定的な違いとは何か。
それは「忠誠心」である。
以前、夫も「タミーのダークサイド」で書いていたと思うが、ゴールデンは基本的に、
よく言えば博愛主義、悪く言えば八方美人。「人間なら誰でも大好き!」な犬だ。
対してシェパードは、「この人が自分の主人」と思い定めると、それを貫き通す。
家族のなかでも、ただひとりだけと強い絆を築き上げるという。
ビス丸=レオも、本当に信頼できる人間と出会えて、シェパードの本領を発揮できたのだと思う。

たまに公園などで、よく訓練されたもの静かなシェパードが
飼い主さんの指示をじっと待っている姿を見ると、ああ名犬とはこういう犬のことだなあ、とため息が出る。

それに比べると、我が家の犬の、この態度↓はいかがなものか。

P1030948.jpg

ボールを取り上げられる=散歩から帰らなければならないので
「じぇっ~たい放さない!」と意地になっている。

それじゃあ一生、名犬になれないよタミー! 放そうよ!

P1030949.jpg
やっぱり放しません…





  1. 2012/10/24(水) 18:52:05|
  2. 川の光
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『川の光2』への質問、大募集!

『川の光2』もエンディングまで残すところあと一週間。
新聞連載を脱稿した夫は、少しは楽になったのかと思いきや、
このところ別の締切がいくつも重なって、またしても本人いわく「人生最大の危機」を迎えている。
(彼にはこうした人生最大の危機が、これまで幾度となく訪れているわけだが…)

そんな夫が、左手にサルのぬいぐるみを装着して、ツツツと私のそばにやってきた。
最近彼は、このサルに自分の気持ちを代弁させているのである。



「ふう…あのね、僕はね」
「?」
「もう年取って、ダメになっちゃったのかもしれないね、脳が」
「ああ、また人生最大の危機がやってきたのね」
「きみがこの前、軽井沢の小林商会で買ってきた蓮の実があるでしょ」
「あの乾燥して穴がいっぱい開いてるやつね」
「僕の脳は、もうあの実みたいに無数の穴が穿たれてしまっているのかもしれない…」
「なにもわざわざ、そんなイメージを思い浮かべなくても…」
「あるいは、よくきみが買ってくる“おぼろ豆腐”ね」
「はいはい、少し温めてねぎとしょうがとだし醤油で食べるとおいしいあれね」
「僕の老いた脳はあんなふうに、もうクズクズのヤワヤワになってしまったのかもしれない…」
「……」

グダグタ言うとらんと早よ仕事せんかいとどこか怪しい関西弁で
突っ込みたくなる気持ちをぐっとこらえつつ、まあまあ、とにかくまずPCに向かってみたら、と提案する私。
しかしパソコン机に着席したはいいが、夫のPC画面に表示されているのはテキストファイルではなく、
どう見てもチェスゲームの盤面…。

ところで、『川の光2』の連載終了にあたって、作者のインタビューを企画している。
このブログを見てくださっていて、連載について聞いてみたいことがおありの方は、
連載終了日の10月28日締切で、公開・非公開を問わず、どしどし質問のコメントをお寄せください!

そのころには作者も、この修羅場から抜け出しているはず(そうでないとまずい)なので…。

  1. 2012/10/22(月) 09:28:46|
  2. 日記
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  4. | コメント:27

軽井沢再訪

一泊二日で再び軽井沢に行ってきた。
タミーは残念ながらまたお留守番。次は一緒に行こうね。

今回は、夏の小屋(「別荘」と呼ぶにはあまりにもささやかな規模なので)を
どこの工務店さんにお願いするか決めるための、取材も兼ねた打ち合わせ。
小屋が建っていく過程は、記録に残しておきたい気もするので、そのうち徐々にブログに書いてみようと思う。



軽井沢は紅葉が始まっていたが、まだ緑も残っていて、その絶妙のブレンド具合が美しかった。

P1030979.jpg
↑宿泊した「星のや」の広い庭を散策。この一画は棚田をイメージしてデザインされているとか。

取材と打ち合わせのついでに、軽井沢の動物情報をいろいろゲットした。

●イノシシ
軽井沢では「カジュアルにそのへんにいる動物」として認識されている気配。
夜中に民家の近くまでやってきて、ミミズを食べるために土をほじくりかえす。

●キツツキ
家の外壁を木にすると、すぐにやってきてコツコツ突つき始め、穴だらけにしてしまう。
そのため、工務店さんは、最近は外壁には木材に素材感が似た樹脂をおすすめしている。
木材の裏に鉄板を張り付ける工法もあるらしいが、キツツキさんのくちばしが破損しそうで、
私としてはあまり賛成できない。

●クマ
最近、町の近くに頻繁に出没。不動産屋さんの話では、湯川に沿って山から下ってくるのだそう。
発信機をつけられているクマさんもいて、接近すると犬を連れてきて吠えさせたりして撃退する。

●ムササビ
軽井沢の人気を独占しているのがこの動物。
「ほぼ100%の確率で空中を舞う姿を目撃できる」と銘打ったツアーが開催されているし、
(次回はぜひ参加してみようと決意)ライブカメラが取り付けられた巣箱まであり、
観察センターに行くと、尾っぽを抱え丸くなって熟睡する画像を見られる。
ムササビさんは朴の葉が好物なのだが、葉っぱが大きいため、半分に折ってからかじるそうである。

やはり、吉祥寺より相当にワイルドな土地柄なのだなあ、としみじみ。

P1030986.jpg
↑イノシシが掘り返した地面。ホテルの敷地内でもお構いなしにやってくるとか。

朝、ホテルのラウンジで読売新聞を確保し、『川の光2』第404回を読む。
私が愛してやまないフェレットのサム(人の話をほとんど聞いてないという欠点はあるが)の後日談。
サムの弟フレッド(なんちゅう名前…)の小間物屋で、あのお福ばあさんが働いていたとは!

しかしこの小間物屋、いったい何を商っているのだろう。
島津和子さんの挿画を手掛かりに、商品を考えてみた。

・小枝のほうき
・木彫りの動物フィギュア
・白樺をくりぬいて作った茶筒
・木の実のペンダント
・どんぐりのストラップ

なにしろフェレットが作る商品だから、すべて天然素材のはず。
なんだか旧軽井沢銀座の「小林商会」の品ぞろえに似ている…。

P1040014.jpg
↑サムの弟フレッドの小間物屋店頭(イメージ)

P1040002.jpg
↑お土産のリンゴの箱にさっそく入ってみるハナちゃん。



  1. 2012/10/20(土) 22:49:52|
  2. 日記
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  4. | コメント:2

皆さま、ありがとうございます。

一昨日のエントリにたくさんのコメントが寄せられ、大感激している。
よくお見かけしていたお名前もあれば、初めてコメントを書いていただいた方も…。
いただいた感想は、夫ももちろんすべて拝読していて、
照れくさいので口には出さないがとても嬉しそうにしている。

私はといえば、本日の『川の光2』で、疲れ果てたマクダフが黙々と先生の家に上がり込み、
ソファでぐっすり眠ってしまったくだりに、じんわり感動してしまった。
あんなに小さくて、一見「ぼろぞうきん」またはモップみたいなルックスの犬なのに、
救出作戦を立案し、実行し、目的を完遂してしまったのだからすごい。
「上司にしたい犬ナンバーワン」かもしれない。

さあ、そしてビス丸は?
個人的に気に入っているフェレットのサムや、ネズミのお福ばあさんのその後も気になる…。

連載も残すところ10回、引き続きよろしくお願いします。


↑「冒険の疲れがどっと出たタミーが、先生の横で爆睡している」の図。

  1. 2012/10/18(木) 10:40:57|
  2. 川の光
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タミーが先生と感動の再会!



本日の『川の光2』は記念すべき連載400回目。
そしてついに! ついに! タミーが飼い主の先生のもとに帰還した。

これがどんなにすごいことか、飼い主の立場になってみるとわかる。
おそらく先生はタミーを見つけるために、ありとあらゆる方法に訴えたであろう。
街角に張り紙をして歩く姿は、『川の光2』でも描かれていた。
動物の保護施設も探しただろうし、フォロワ―が多い愛犬家の糸井重里さんなどにお願いして、
ツイッターでタミーの情報と写真を拡散したかもしれない。
しかし、手がかりはいっこうに得られないのだ。
街でゴールデンレトリバーを見かけるたびにハッとし、夜は心配のあまり眠れない日々が続く。

心配が絶望に変わろうとしていたある朝、庭に突然、奇蹟のように舞い降りてきた愛犬。
私ならまず、自分は悲しみが高じて、ついに幻覚を見始めたのかもしれないと思うであろう。

夫によると、先生との再会が400回というキリのいい数字になったのはまったくの偶然。
連載は412回で完結予定で、この後は一種の「長い長いエンドクレジット」になっていくらしい。

ビス丸をはじめとする救援チームのメンバーたち、あるいは倉庫に残されている動物たちの運命はいかに?
残り12回の新聞連載、引き続きご声援を願いします!

P400.jpg

ほんとうによかったね!


  1. 2012/10/16(火) 11:14:24|
  2. 川の光
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最果ての村の犬

去年の9月から10月初めにかけて、3週間ほどかけて南イタリアを旅行した。
そういえばもう一年になるなあ…などと思いながら写真を整理していたら、
思いがけないところに、置物のような犬が映っているのを発見した。↓



村でただ一軒の食料品店の前で、ビクター犬のように動かないおじいちゃん犬…。
見ているうちに、なんだか無性に懐かしくなってきたので、ちょっとだけ他の写真も掲載してみる。

ちなみにここは、バジリカータ州のアリアーノという村である。
バジリカータ州は、イタリアを長靴に見立てると、ちょうど「土踏まず」のあたりで、
「イタリアの最深部」ともいわれ、いまだにこの国で最も貧しい地域らしい。
その理由は、行ってみるとすぐにわかる。

210.jpg

「ルカーニア地方」とも呼ばれるこのあたりの風景は、見渡す限りこんな感じ。
茫漠とどこまでも広がる、最果ての不毛の土地なのだ。
地盤が不安定なので地滑りが起きやすく、そのために放棄されて廃墟になってしまったこんな村↓もある。

209.jpg

なぜアリアーノまで行ったかというと、プーリア地方からアマルフィ海岸に抜けるルートの途中でもあり、
『キリストはエボリに止まりぬ』という小説を書いたカルロ・レーヴィが流刑されていた場所だと知ったから。
軽い気持ちで夫に「寄ってみよう」と提案した私。しかし、地図で見ると簡単に行けるような気がしたのに、
細く曲がりくねった悪路が続き、いつまでも目的地に着かない。

219.jpg

↑ようやくたどり着いたアリアーノは断崖絶壁の上。村のはずれは石切場。
空は俄かに掻き曇り、最果て感は最高潮に。

217.jpg

↑運転に疲れ果て、肩を落としトボトボと歩く夫。こんなところまで連れてきてしまって悪かったなあ…

223.jpg

↑村の広場。ああ寂しいよう~、と遠吠えしたくなる感じ。

232.jpg

↑カルロ・レーヴィが住んでいた家。一応この村の観光資源のはずだが、扉は閉ざされ、管理もされていない様子。

『キリストはエボリに止まりぬ』は、レーヴィが1935~36年にここに流刑された体験をもとに書かれている。
電気も水道もなく、人間と動物が一緒に暮らし、マラリアがはびこり、迷信や呪術がいまだに信じられていた
当時のこの地方の生活が活写されていて、なかなか面白いのだが、翻訳は絶版。
私は英語版のペーパーバックを、旅の途中でチビチビ読んでいたのだった。

おそらくもう二度と訪れることはない最果ての村。
あの老ビクター犬はまだ元気で、いまも店の前にちょこんと座っているだろうか…。



  1. 2012/10/15(月) 01:06:31|
  2. 旅先の動物たち
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もうすぐブログ一周年



秋が深まって、ようやくタミーの散歩もZ公園まで遠征できるようになった。

P1030742.jpg

日差しはけっこう強いけれど、空気は乾いていて、風が冷たくて気持ちいい。
池の真ん中では、蓮の花がぽつぽつと咲いている。

P1030743.jpg

水分補給。

P1030752.jpg

水分補給するタミーを慈愛に満ちたまなざしで見守る、Z公園の謎の銅像。
いつもこの銅像がいったい誰なのか、確認しようと思って忘れてしまう。
きっと偉いひとに違いないのだが…申し訳ありません。

そういえば、去年も初秋のZ公園を撮影した記憶がある。
思い起こせば、このブログを始めてから、もうすぐ1年になるのだ。

最初は『川の光2』の連載に並行してブログをやってみたら面白いんじゃないか、と思いつき、
ちょうど長年にわたる会社員生活から足を洗ってフリー(というかニートあるいはほぼ専業主婦)になったこともあり、
なんの構想も、ITリテラシーもないままに、闇雲に始めてしまったのであった。

夫や動物たちとのおちゃらけ会話や動物ネタだけで、よくここまで続けられたものだと思うが、
温かい励ましのコメントをいただいたり、意外な方が読者であることを知ったり、思えば楽しいことばかりだった。
当初は連載終了と同時にブログも一応完結、と思っていたのだが、
とりあえず、『川の光2』が本になるまでは続けてみようと思う。

その『川の光2』では、なんとタミーやマクダフやネズミたちは、キッドが率いる猛禽たちによって
東京上空を「空中輸送」されているところ。よくこんなことを思いつけるなあ、と我が夫ながら感心する。
でも、猛禽たちがだんだん疲れてきているようで心配だ。
なにしろタミーはもともと体重30キロ以上。長期にわたる監禁生活で痩せているとはいえ、25キロはあると思う。
マクダフやネズミたちの体重は大したことはないと思うが、とにかく重いはずだ。
「いったいどうなるの?」と夫にインタビューを試みたが「明日の朝刊を楽しみにするように」とのつれない返事…。


  1. 2012/10/12(金) 17:48:10|
  2. 日記
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ぬいぐるみについて考える



山中教授のノーベル賞受賞に日本中が沸き立つ、とある秋の午後。
ハナちゃんはソファに寝そべりながら、ぬいぐるみについて思いをめぐらしている。

ぬいぐるみ…それは言ってみれば、摸像、あるいはオリジナルなきコピー、
フランス現代思想でいうところの「シミュラークル」ではないのか。

それははボードリヤールにおいては後期資本主義を読み解く鍵であり
クロソウスキーにおいては侵犯の装置としても機能するわけだが、
iPS細胞が注目を集める現在、シミュラークル=ぬいぐるみは
生命倫理に警鐘を鳴らす契機として捉えることも可能なのではあるまいか…。

それにしても、人間はなぜ、ぬいぐるみがこんなにも好きなのかしら。
このサルとプレーリードッグに見守られていると、なんだか落ち着かないわ…。

一方、『川の光2』でビス丸と別れの言葉を交わし合っているタミーは
今日も真面目な顔で、カエルのぬいぐるみを頭に乗せている…。

P1030736.jpg





  1. 2012/10/10(水) 16:48:35|
  2. ハナちゃん
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ハダカデバネズミさんのこと



こんにちは、タミーです。

『川の光2』が、なんだかすごいことになってきたね。
おはなしのなかで、ぼくは倉庫からは脱出したけど、悪いひとたちに追いつめられて絶対絶命だし、
ごはんを2日もたべてないから、もう体力の限界らしいんだ。

2日もごはんをたべないなんて、ひもじいだろうなあ。
ぼくにはそんなこと、まったく想像できないよ。
そうお母さんに言ったら、お母さんはため息をついて「おまえはマリー・アントワネット犬だからねえ…」だって。
「まりー・あんとわねっと」って、なに?

ところできのう、『川の光』のアニメをプロデュースしてくださったAさんに
おいしい栗のケーキと、上野動物園のぬいぐるみをいただいたんだよ。

サルとプレーリードッグもすごくかわいいんだけど、
ぼくがひと目で気に入ったのは、いま頭にのせてる「ハダカデバネズミ」なんだ。

このひとは、こんなにピンクで出っ歯だけど、れっきとしたネズミなんだよ。
調べてみたら、エチオピアからソマリアにかけての東アフリカに住んでいて、
一生、地面のなかで穴をほったり植物の根をたべたりしてくらすんだって。

ぼくなんかはおひさまを浴びながら土のうえを駆けまわるのがすきだから、
そういう人生も、ぜんぜん想像できないなあ…

でも、ハダカデバネズミさんはネズミとしてはものすごく長生きで、
なんと寿命が30年近くもあるらしいの。
老化に対する耐性があって、アンチエイジングのカギをにぎる動物としても注目されているんだって。

すごいなあ、ハダカデバネズミさん。
でも、そのものずばりのネーミングは、もうすこしどうにかならなかったのかなあ…
せめて「モモイロデバネズミ」とか…

P1030407.jpg



  1. 2012/10/06(土) 10:56:14|
  2. タミー
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夏の家計画、不安のうちに始動

本日の『川の光2』では、ココとナッツのスローロリス夫妻が大活躍。
ビス丸も投石を見事に成功させて、タミー救出計画は着々と進行している。

連載完結まで、ついに残り一か月を切るなか、夏の家計画が動き始めた。
先日、軽井沢を視察したときにひと目で気に入った土地を入手できる可能性が出てきたのだ。


↑ここがその物件。樹木が伐採されていて、軽井沢にしては開けた印象の平坦地。

夫も私も大興奮。来年の夏は、軽井沢で過ごせるかもしれない!

しかし、建築計画をめぐる夫の発言を聞いているうちに、少々不安になってきた。

「せっかくだから、誰もがあっと驚くような家にしたいと思う」
「ふつうの家じゃつまんないでしょ。一度見たら忘れられないような建築……」
「外壁はショッキングピンクかな……紫かな……きみはどっちがいいの?」
「何か『迷路性』みたいなものが欲しいねえ。生活動線をぜんぶ裏切ってるような内部構造でさ」
「吉村順三とか中村好文さんとかの住宅観を一度ぜんぶぶち壊してみたら面白いと思うんだ」
「いずれにせよ、お金はもうぜんぜんないです。退職金は土地購入だけでパーだから」

シンプルで居心地がいい家がいちばん、と私は思うのだが、
どうやら夫は、家にサプライズを求めているらしい…。

そして彼は突然、筒井康隆の短編「分裂病による建築の諸相」の話を始めた。

『魚籃観音記』に収録されているこの作品は、
「施工主たる団体または個人、建築設計士、建築士、及び大工、石工、左官などの職人や
労務者を含めた建築関係者の中に分裂病者が存在した場合に限り
明確に建築物や建築方法に見られる特徴について記述した」論文の体裁を取っている。

要するに、クレイジーな人たちが建てた奇想天外な家の報告書で、
次第に語り手自身も相当クレイジーな人であることが明らかになっていく仕掛けである。

ちなみに、どんな建築が紹介されているかというと…

・階段に五度の勾配がついていて、転落者続出の家
・内装すべてが鏡張りで発狂者続出の家
・床下に深さ5メートルのプールがある家

…などなど、とにかく尋常ではない。
こんな家を見たら、間違いなく、誰でも驚くであろう。

しかし、なぜ夫は、この短編の話を急に始めたのだろうか。
私の不安は募る一方である。
どうか、骨折したり発狂したりせず、心穏やかに過ごせる家になりますように…。


↑他に「市街戦」「馬」などが収録されている狂気の傑作短編集。

  1. 2012/10/03(水) 22:20:03|
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