川の光日記

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南イタリア猫事情

引き続きイタリアの動物リポート。本日は猫編。

イタリアは犬だけでなく、猫も住みやすい国だと思う。
どの町でも旧市街は入り組んだ細い路地で、車はあまり入ってこないし、
階段や踊り場、静かな広場など、猫が好きそうな空間があちこちにある。

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↑ マテーラの迷宮みたいな旧市街は猫天国。
ここの「サッシ」と呼ばれる穴居住宅群があまりにも面白くて、
私たちは酷暑のなかを歩き通し、熱中症で倒れそうになった。

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↑ イトリアの谷のオストゥーニという町で。
ムルジェ地方は石灰岩の地質が特徴で、この町も白い石でできている。
ここに、町の色合いとコーディネートしたとしか思えない素敵な猫がいた。
左右の瞳の色が違うような気がするのだが、光線の具合だろうか。

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↑ 高級リゾート地のポジターノで遭遇。そのせいか、野良猫なのに
そこはかとなくブルジョワマダム風の雰囲気を漂わせている。
船着き場近くの広場を縄張りにして、観光客に可愛がられていた。

ちなみに夫はこの町で突然「泳ぐ!」と宣言し、海水パンツを購入。
猛然と海に突入していった(水が冷たかったようで、早々に引き揚げてきた)。
私は唖然と見守っていたが、ティレニア海で泳いだわけだから、ちょっぴりうらやましい。

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↑ ワーグナーが愛した絶景の町ラヴェッロの猫。町の中心の広場がテリトリーだった。
夫はこの子にそ~っと接近して捕獲し、ウリウリしつこく撫でまわして、
旅をするとどうしても欠乏気味になる「猫成分」を補給していた。

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↑ 猫成分を吸い取られながらも、まんざらでもそうな猫。
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  1. 2011/10/30(日) 00:10:24|
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マルコ犬の謎

9月から10月にかけてイタリアを旅行した。この間、留守宅には弟夫妻に住んでもらい、
タミーとハナちゃんの面倒もみてもらった。
少しは寂しがるかと思ったら、動物たちは初日から新しい同居人にすっかりなついて
ぬくぬく幸せに暮らしていたらしく、帰国した日も、ハナちゃんは外出中だし、
タミーは弟と一緒にテレビを見ていて、私たちに気が付かないというていたらく。
嘆かわしいことである。

イタリアでもつい犬に目が行って、写真を撮りまくってしまった。
放し飼いの犬がたくさんいて、野良なのか飼い犬なのか判然としないのも多い。
ホテルや飲食店にも犬が平気で入ってきて、その場に自然に溶け込んでいる。

今回の発見は、特定のタイプの犬が多いこと。
少し大きめの立ち耳、スタンダードな尾っぽの中型犬で、
日本でいえば、柴犬くらいの頻度でどこでもよく見かける。
私たちはこの犬をとりあえず「マルコ犬」と命名することにした。

たとえばこの犬。↓

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ガリポリの旧市街を歩いていたら、どこからともなく現れ、
案内してあげるよと言わんばかりに私たちの先に立って歩き出し、
時々振り返ってちゃんとついてきているか確認しながら、ずっと一緒に散歩していた。
下町のあんちゃんみたいな、屈託のない笑顔が印象に残った。

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↑バジリカータ州の僻地の農園ホテルで飼われていた犬。
客は私たちだけで、おまけに従業員がそそくさと消えてしまい、
広大なレモン畑の真ん中のコテージに取り残されて茫然としていたら、
このマルコ君がやってきて慰めてくれた。
農園には大型犬もいたが、彼らは番犬、マルコ君は接待係と役割分担しているようだった。

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↑アドリア海側の海辺の街、オートラントで見かけた。
色は白っぽいし、耳はちょっと垂れ気味だけれど、やっぱりマルコ犬である。

マテーラにもレッチェにも、ナポリにもローマにもマルコ犬はいた。
イタリアの犬に詳しい方に、本当はなんという犬種なのか、ぜひ教えてほしい。
  1. 2011/10/29(土) 00:13:58|
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動物に名前をつけるには

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上の写真は「黄色い悪魔」時代、観葉植物を破壊するタミー。

この仔犬にどんな名前をつけようかと相談が始まったとき、
夫は迷うことなく「タミーにする」と断言した。まるで何年も前からそう決まっていたような感じで。

これは日本で飼われている犬としては珍しいネーミングで、いままで同名の犬に会ったことがない。
いつだったか散歩の途中でお会いした白髪の上品な紳士は「バタくさいお名前ですなあ」と懐かしそうにおっしゃっていた。
アメリカの50~60年代の女の子みたいなイメージなのだろうか。

(ちなみに先日、ジョン・カーペンター監督の10年ぶりの新作である
『ザ・ウォード 監禁病棟』という60年代のアメリカが舞台の映画を見たら、
最初に登場する女の子の名前が「タミー」だった)

『川の光』の主人公である、二匹のクマネズミの名前もすぐに決まった。
夫は、天からお告げが降ってきたように「チッチとタータにする」とずばり宣言。
彼の象徴界では、もしかしたら「タ行」の音が重要な役割を果たしているのかもしれない。

だが、小説に登場する動物たちの全員が、すんなり命名されたわけではない。
たとえば『川の光2』で、タミー救出部隊の重要なメンバーになるジャーマンシェパード。
この犬の名前をめぐっては、我が家で何度もブレストが繰り返された。

夫「金持ちが甘やかして飼ってる、ちょっと慢心した犬なんだよね」
私「やっぱりドイツ系の偉そうな名前なんじゃないの?」
夫「カイザーとか?」
私「もう少し長いほうがいいかも。メッテルニヒとかメルセデスとか」
夫「メルセデスちゃんはうちの近所に本当にいるからやめたほうがいいな」
私「クラウゼヴィッツで“クラちゃん”は?」
夫「う~ん、なんかイメージ違うな~」

すったもんだの挙句、シェパードの名前は「ビスマルク」に決定。
本名は厳めしいのに、略して「ビス丸」と軽く呼ばれている、やや単細胞のキャラである。

ちなみに、時々預かっていただくトレーナーさんが飼っていることもあり、
タミーにはシェパードの友達もいる(写真下参照)。

『川の光2』のビス丸はタミーに恋心を抱いているのだが、果たしてどうなるか。

blog08

  1. 2011/10/28(金) 12:10:37|
  2. 川の光
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タミーの少女時代

blog05

タミーとの出会いは6年近く前。
ネットでブリーダーさんの情報を漁っていた夫が意を決して、
とにかく一度、近所のペットショップに移送してもらって
犬とお見合いをしようと言い出した。

「歯とか顎とか肉球とか股関節とか、よく見て確認しないといけないらしい。
衝動買いなどもってのほかだ。親犬の状態などもちゃんと聞いたうえでなければ」
夫は出かける前までは冷静な慎重派だった。
私たちは猫とは長いつきあいだが、犬を本格的に飼うのは初めて。
「飼うならゴールデンがいい。あのおだやかな感じがいい」と主張していた私も
「勝手に生きてる猫とは違うし、留守番や散歩が大変なんじゃないかな~」
と内心はやや消極的な構えだった。

そうして到着した指定のペットショップで、「ああはいはい、この子ですよ」と
無造作に夫に手渡された、金色のふわふわした毛のかたまり。
きょとんとした表情の仔犬は、夫としばし見つめあい、
おもむろにピンクの小さな舌を出して、彼の顔をせっせと舐め始めた。

そのとたん、私たちの理性は一瞬にしてふっとんでしまった。
夫の顔は真っ赤になっていた。頭に血がのぼったのだろう。
彼は歯も顎も股関節も確認せず、親犬のことなど尋ねたりもせず、
「ああ~」と喘ぐような声をもらした後、
「こ、こ、こ、この子をください!」と我慢できずに叫んでしまったのである。

驚いたことに、仔犬を持ち帰るための容器は
洋菓子店でシフォンケーキを入れるのに使うような、組立式のボール紙の箱だった。
あのころの体重はどれくらいだったろう。シフォンケーキよりは重かったけれど、
鳩サブレの大缶を片手に下げているくらいの感覚で、
仔犬はワンともキューともいわず、ずっとおとなしくしていた。
帰りの車で膝に箱を乗せながら、この中身は本当に犬なんだろうか?
まだちゃんと生きてるんだろうか? と不安に感じたのを覚えている。

いま当時の写真を眺めると、やっぱりなんというか、気が狂いそうに可愛い。
あっという間に成長してしまったので、もっと撮りまくっておけばよかったと後悔することしきりである。
とはいえ、犬飼いへの道は険しく、この後しばらくタミーはお茶目ぶりを遺憾なく発揮して、
「黄色い悪魔」と呼ばれるようになるワケなのだが…。

blog06

  1. 2011/10/27(木) 00:05:49|
  2. タミー
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川の光

blog03

『川の光』は、河川工事で住処を追われて旅に出た3匹の親子ネズミが
心優しい動物たちと善意ある人間の助けを借りて新天地にたどり着く、
波乱万丈のアドベンチャーにして、心温まる物語である。
タミーが重要な役で登場するし、ハナちゃんも脇役としてちらっと出てくる。

2006年から2007年にかけて読売新聞の夕刊に掲載され、2007年7月に
単行本が刊行された。連載中から大変好評を博し、読者の方々からは、
新聞小説としては珍しいほど大量のお便りをいただいた。
2009年にはアニメーションにもなって、NHKで放映された。

夫がこれを書き始めたときは皆が驚愕した。なぜなら彼のそれまでの小説は、
アパートの一室で怪しいキノコを栽培する黒社会関係者や片腕がない女など
どこか退廃の蔭を身にまとった人物ばかりが登場し、
人生に行き詰り暗い想念に囚われた中年男が、出口のない時空が歪んだ迷宮を
いつまでも彷徨い続ける…といった悪夢のような作品がほとんどだったからだ。
「と」で単語登録を押すと、「取り返しのつかなさ」と即座に出てくる。
そんな作風…といえば判っていただけるだろうか?

というわけで、『川の光』で初めて夫の小説に接した読者は、
他の作品を読むと落差にびっくりしてしまうかもしれない。
実は彼の処女詩集は『ウサギのダンス』だし、『ウサギの本』という絵本を
出したこともあり(年とったウサギが押入れで古本屋を開店するお話)、
昔から動物好きは一貫しているのだが。

そして現在、続編『川の光2』が読売新聞の朝刊で連載中だ。
今度はサブタイトルが「タミーを救え!」。今日が連載第54回目。
悪徳業者に囚われの身となったタミーを、前回でおなじみのネズミたちと
新たに登場した動物たちが精鋭チームになって救出しにいく。
映画でいうと『特攻大作戦』+『大脱走』+『三匹荒野を行く』
みたいな感じの物語が展開する予定だ。

タミーはこのなかで、優しくおだやかで美貌のゴールデンレトリバーとして
犬馬鹿まるだしで描写されており、「本当にそんな美少女なのか?」
「作者の贔屓目なんじゃないのか?」という疑惑の声が上がっているらしい。
いや贔屓目ではない! タミーは本当に、ケイト・ブランシェットまたは
新珠三千代ばりの美女(さすがにもう美少女ではないので…)なのだ!
と主張したい気持ちが、本ブログ開設の動機となった。

↓証拠写真

blog03


  1. 2011/10/26(水) 13:47:28|
  2. 川の光
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ハナちゃんという猫

blog02

タミーは呼び捨てなのに、ハナちゃんは常に「ちゃん」付け。
これは彼女の我が家におけるポジションを反映している。
ハナちゃんは疑いなく、家族のなかで最も地位が高い。
「ハナちゃん → 僕 → タミー → 君 の順番だな」と夫はいう。

小柄でほっそりした体格の一見目立たない猫なのだが、
その粘り強さと身体能力は計り知れない。
百戦錬磨のハンターで、バタバタ暴れるヒヨドリのひなを咥えて
片手で網戸を開けて入ってきりする(このときのひなは
なんとか取り上げて逃がした…とても不服そうだったが)。

一瞬前は2階のテラス、一拍置いて振り向くと台所のカウンターの上、
という具合に、家のなかを瞬間移動する。忍者みたい。
そういえば顔の白黒の柄ゆきもガッチャマン風だ。

5年ちょっと前、タミーがやってきたときは、大変気分を害した様子で、
その後はしばらく荒れ、近所の猫と喧嘩して大けがをして帰ってきたりしたが、
だんだん慣れて、いまでは一緒に日向ぼっこをするまでになった。
とはいえ、体をくっつけあって眠ったりするほどの仲良しではない。
どこかで「本当に馬鹿ね、犬って…」と思っているようなところがある。
犬が散歩に出かけると「あ~せいせいする」といいたげに伸びをする。

タミーに比べると、かなり複雑な性格。沽券にかかわるので、
欲しいものの前に来てダラダラとよだれを流すような真似は絶対にしない。
欲しいものは、とりあえず平気な顔で迂回してみたり。

いつも無表情だが(猫は表情筋がヒゲになったために表情がないのだ、という説を
以前に何かで読んだ)実は案外、人間が好きで、犬がいなければ大っぴらに甘えたい。
私たち家族は背中や尾っぽの具合でそんな気持ちがわかる。
可愛くないところが無性に可愛い、味な猫なのである。

blog01
  1. 2011/10/25(火) 10:50:47|
  2. ハナちゃん
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タミーが愛する人々

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タミーは人間が大好きだ。犬にはそこまで深い興味はない。

どんな人にもニコニコと挨拶しに行こうとするので
たまに犬嫌いの人に後ずさりされてしまうことがあるが、
そんなときも決してめげず「そうか…ハイ次!」
と新たな出会いを求めて素早く方向転換する。

あまり落ち込んだりしない、切り替えが早い性格なのである。

タミーがとりわけ愛している近所のお知り合い:

・A公園でよくお会いするKさん(1号)。
タミーを見るとくしゃくしゃの笑顔になり、にぼしを何匹もくださる。
いつもは絶対に離さないハイバウンドボールも、Kさんに言われると素直に出す。

・「スナフキンさん」と私たちが密かに名づけている男性。
野球帽を被り、携帯ラジオを手に近所をゆったり散歩している。職業不詳。
タミーのことは自己流に「タム」と呼び、何度もボールを投げてくれたあとで
「今度はタムがボールを投げたら、俺が取りに行くから」とか
「タムがもし熊で、追いかけられたら怖い」などと謎めいた発言をする。

・同じ通りに住んでいるバイクマニアのKさん(2号)。
タミーはこの人に会うといきなりお腹を出して「犬の開き」になってしまうほど好き。
「僕は昔からなぜか動物に好かれるんです」とのこと。

この方たちには
・中肉中背
・笑顔がイイ
・ぱっと見にすぐわかる「好人物」のオーラを発している

という共通点がある。これが犬に好かれる基本条件なのだろうか。
それともこれはタミー独自の基準なのか。
さらなる探究を続けたいと思う。
  1. 2011/10/24(月) 12:21:20|
  2. タミー
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IZUMI

Author:IZUMI
賢くて優しかったハナちゃん
(2003~2013)の思い出に



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